崖の上に立ちこちらを見つめるコリーの画像

「コリー」と聞いて、あなたはどんな犬を思い浮かべますか?おそらく、映画『名犬ラッシー』で一躍有名になった、あのエレガントで美しい犬ではないでしょうか。
『名犬ラッシー』のモデルとなったのが、今回ご紹介するラフコリーです。
日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、その愛らしいルックスと穏やかな性格で、一度知ったらきっとあなたもとりこになるはず。
この記事では、ラフコリーの性格や歴史、飼い方のポイントまで、徹底的に解説します。

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ラフコリーの基本情報

ラフコリーは、イギリスのスコットランドを原産地とする大型犬です。その最大の特徴は、豊かな長毛と気品あふれる顔立ち。スラリと伸びたマズル(鼻先)と、知的な瞳が印象的です。

項目詳細
原産国イギリス(スコットランド)
大きさ体高:56〜61cm(オス)/ 51〜56cm(メス) 体重:27〜34kg(オス)/ 23〜29kg(メス)
平均寿命10〜14歳
毛色セーブル明るいゴールドから濃いマホガニー、あるいはシェ-デッド・セーブルまでの様々な色合い。 オレンジがメインカラーのセーブルカラーのラフコリーの画像
トライカラー主色はブラックで、脚及び頭部に濃いタンの斑をもつ。 黒、オレンジ、白のトライカラーのラフコリーの画像
ブルーマールブラックが散って混じっているはっきりとしたシルバー・ブルーが主なもの。 シルバーブルーがメインカラーのブルーマールのラフコリーの画像

ラフコリーは、その見た目から「ラフ(=粗い)」コリーと呼ばれています。これは、牧羊犬として屋外で活動する彼らの被毛が、風雨にさらされて粗く見えたことに由来するといわれています。

ラフコリーの性格

ラフコリーの最大の魅力は、優しい性格にあります。

● 穏やかでフレンドリー :攻撃性が低く、とても穏やかな性格をしています。家族はもちろん、初対面の人や他の犬にもフレンドリーに接することができます。子どもや高齢者がいる家庭にも適しています。ただし、大きな犬なので、子どもと遊ぶ際は注意深く見守ってあげましょう。

● 賢く、しつけやすい:もともと牧羊犬として活躍していたため、非常に賢く、人の指示をよく理解します。そのため、しつけが比較的しやすい犬種です。

● 忠実で愛情深い:飼い主にはとても従順で、深い愛情を注ぎます。家族の一員として、いつもそばにいてくれる頼もしい存在となるでしょう。

子供と一緒に遊ぶラフコリーをおばあちゃんが眺めている

ラフコリーの歴史

ラフコリーの祖先は、スコットランドのハイランド地方で牧羊犬として活躍していました。彼らは、厳しい自然環境の中で、羊の群れをまとめ、家畜を守る重要な役割を担っていました。
19世紀に入ると、ヴィクトリア女王がラフコリーの魅力に惹かれ、彼らを愛犬として迎え入れました。これをきっかけに、ラフコリーは牧羊犬から愛玩犬として広く知られるようになります。
そして、映画『名犬ラッシー』で、その人気は世界的なものとなりました。ラッシーの勇敢で賢く、そして愛情深い姿は、多くの人々の心を掴み、ラフコリーのイメージを決定づけました。

<名犬ラッシー あらすじ>

イギリスの炭鉱街で両親と暮らす少年ジョーとコリー犬のラッシーは強い絆で結ばれた大切な親友だった。学校が終わる時間になると、必ず校門の前でジョーの帰りを待つラッシー。しかしある日、父親の働く炭鉱が閉鎖されることになり、生活に困った両親は裕福な公爵家にラッシーを売ってしまう。その後、何度も脱走を繰り返し、ジョーのもとに帰ってきてしまうラッシーだったが、やがて遠く離れた土地へ連れて行かれることになる。
「名犬ラッシー」のイメージ画像。少年ジョーとコリー犬のラッシーが夕日の当たる丘で前を見つめている

4. ラフコリーを飼う上での注意点

ラフコリーを家族に迎えるにあたり、知っておきたいポイントをまとめました。

運動と遊び

牧羊犬としてのルーツを持つラフコリーは、十分な運動が必要です。毎日の散歩はもちろん、ドッグランなどで思い切り走らせてあげると喜ぶでしょう。知的好奇心を満たせるような、おもちゃを使った遊びやトレーニングもおすすめです。

飼い主の女性と遊ぶラフコリー

日々のお手入れ

ラフコリーの美しい被毛を保つには、定期的なお手入れが欠かせません。 週に数回はブラッシングを行い、毛のもつれや抜け毛を取り除いてあげましょう。特に換毛期(春と秋)は、毎日ブラッシングしてあげるのが理想です。

飼い主の女性にブラッシングされているコリーの画像

かかりやすい病気

ラフコリーには、遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。

  • コリーアイ(コリー眼異常) 視神経や網膜の形成不全により、視覚障害を引き起こす遺伝性疾患です。
  • 遺伝性多剤耐性(MDR1) 特定の薬剤を分解する能力が低く、中毒症状を引き起こす遺伝性疾患です。

これらの病気を避けるためにも、信頼できるブリーダーから迎え入れることや、定期的な健康診断を行うことが大切です。

5. ラフコリーに会える場所

ここまで読んできて、「実際にラフコリーに会ってみたい!」「実際に触れ合ってみたい!」と思ったら、以下の場所を訪れてみましょう。

  • ドッグイベントや犬種展:ラフコリーのファンクラブが開催するイベントや、ドッグショーでは、たくさん触れ合えるチャンスがあります。
  • 犬のテーマパークやドッグラン:広々としたドッグランや犬のテーマパークは、ラフコリーを見かけることが多い場所です。運が良ければ、一緒に遊ぶことができるかもしれません。
  • ラフコリー専門のブリーダー :見学を受け付けているブリーダーさんもいます。実際にその犬舎を訪れることで、ラフコリーがどのような環境で育っているかを知ることができ、安心して子犬を迎えることができます。
広場で遊んでいる沢山のラフコリーの画像

6. まとめ

映画『名犬ラッシー』でその優雅な姿が世界中に知られるようになったラフコリー。この記事を通じて、その豊かな長毛と気品あふれる顔立ち、そして何よりも穏やかでフレンドリー、賢く忠実なその性格の魅力が、きっとあなたにも伝わったことと思います。
彼らはスコットランドの牧羊犬としてのルーツを持ち、家族の一員として深い愛情を注いでくれます。飼育には十分な運動と美しい被毛を保つための定期的なブラッシングが欠かせませんが、その手間を上回る喜びと感動を与えてくれる存在です。コリーアイ(コリー眼異常)や遺伝性多剤耐性(MDR1)といった遺伝性疾患には注意が必要ですが、信頼できるブリーダーから迎え入れ、定期的な健康診断を行うことで、長く健康的なパートナーシップを築くことができます。この素晴らしい犬種との出会いが、あなたの生活をより豊かに彩ることを願っています。

この記事を書いた人

久保晴敬

神戸市で生まれ育ち、現在は財団法人にて広報の仕事をしている傍ら、ライターとしても活動しています。大学院では国際保健を学び、その後は人道支援団体や官公庁、コンサルタントといった様々な分野を経験してきました。ビジネス、IT、サイエンスといった領域に関心があり、これらの分野について分かりやすく丁寧な記事を書くことを心がけています。好きなことは、食べること。第49期 宣伝会議 編集・ライター講座修了。幼少期には、愛らしいビーグル犬が家族の一員でした。もふもふとした大型犬にも憧れがあり、特にオールド・イングリッシュ・シープドッグの、まるでぬいぐるみのような温かい存在感に心惹かれています。

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