
「うちの子、私のことどう思ってるのかな?」
そんな気持ちを抱いたことのある飼い主さんは、きっと少なくないはずです。
言葉を話せないからこそ、犬の気持ちはときに謎めいて見えるもの。
でも実は、犬たちは毎日、全身を使って私たちに気持ちを伝えてくれています。
ずっと昔、人間がまだ道具を手にしたばかりで、狩りをしながら生活していたころ。
そのときすでに、犬の先祖であるオオカミたちは、足が速くて頭もよく、仲間と協力して生き延びていました。
人間とオオカミは、はじめはライバルのような存在だったかもしれません。
でもやがて、どちらも“集団で生きる”という特徴を持っていたからこそ、お互いに力を合わせる道を選びました。
人間は道具と知恵を、犬の祖先は敏感な鼻や耳を持っていました。
人間が食べ物を分け与え、犬は危険から守ってくれる…そうやって「いっしょに暮らす」という形が生まれていったのです。
犬は何千年もかけて、人間と暮らすことに慣れ、ただの野生動物ではなく、「人のそばで安心し、人の役に立ちたい」と感じるようになりました。
今では、犬は人間の声のトーンや表情をよく見て、「今、うれしそうだな」とか「なんだか悲しそう…」ということを感じ取れるようになっています。
まるで、家族や友達のように気持ちに寄り添ってくれる存在になったんですね。
こうして長い時間をかけて、人間と犬は“一緒に生きる”という道を選び、強い絆を育んできました。
その絆は、ただ便利な関係だったわけではなく、おたがいの心を通わせることで深まっていったのです。
つまり犬にとって、“誰かと一緒にいること”“信頼関係を築くこと”は、生きる上でとても自然で、そして重要なことなのです。
その延長線上にあるのが、私たち飼い主に向けられた“愛情表現”。
犬は、言葉の代わりに「目を見る」「体を寄せる」「そっと手をなめる」など、いくつものしぐさで、今の気持ちを伝えてくれます。
本記事では、犬たちが見せてくれる愛情表現のサインを分かりやすく紹介するとともに、「もしも愛情が不足していたら?」「飼い主としてどう応えていけばいい?」といったテーマについても、動物行動学や心理学、近年の研究データを交えながら丁寧に解説していきます。
愛犬ともっと心が通じ合うようになるために。
愛を伝え、受け取るためのヒントを、ぜひ見つけてください!
この記事を書いた人
犬の愛情表現とは?人間との深い絆の証
近ごろの研究では、犬は人間の声のトーンや表情、指差しや身ぶりといった“人間ならではのサイン”をよく理解していることが分かってきました[1]。
これは犬同士では使わない方法であり、犬が「人とつながるための言葉」を身につけていることを意味します。
たとえば、こんな実験があります。
この実験では犬に「笑顔」と「怒った顔」の写真を見せて学習させ、写真を半分だけにしても感情を読み取れるかを検証しました。
すると犬は“怒った顔を避け、笑顔を選ぶ”傾向がありました。
しかも、知らない人の顔でも同じように感情を読み取ることができたのです!
Müller et al 「Dogs can discriminate emotional expressions of human faces.」 (2015)
つまり…
犬はただの見た目に反応しているのではなく、「人の気持ち」をちゃんと感じ取っている、ということなんですね!
さらに麻布大学の永澤ら(2015)の研究では、犬と人が見つめ合うと「オキシトシン(絆ホルモン)」が分泌されることもわかっています[1]。
このホルモンは、赤ちゃんとお母さんの間でも出るもので、「信頼」や「安心感」を深める働きがあります。
つまり、犬はただ飼い主の目を見ているのではなく、「つながりを感じたい」「愛情を確認したい」という気持ちで見つめている可能性があるのですね!
でも、すべての犬が最初からこうした力を持っているわけではありません。
ある調査では、保護施設で育った犬たちは、人が指をさしても「そっちを見てごらん」といった意図をくみ取るのが難しい傾向があることがわかっています(Udellら・2008年)[2]。
また別の実験では、家庭で育った犬のほうが、実験用に育てられた犬よりも“人の動きや気持ちを先回りして読み取る”のが得意だったという結果も出ています(Kakinuma & Nose・2014年)[3]。
保護施設にいた犬は、指差しをうまく理解できないことが多く、家庭で育った犬の方が人の気持ちを察しやすかった、という報告があります。
つまり……
犬が人の感情やサインに反応できるようになるには、もともとの性質(うまれつきの性格)だけでなく、「普段どんなふうに人と関わっているか」がとても大事なのですね。
このように、犬は人の気持ちを感じ取り、それに応えようとする“心のアンテナ”を持っています。
そのアンテナを育てるのは、私たちとの普段のふれあい。
見つめ合うこと、声をかけること、一緒に過ごす時間…そのひとつひとつが、犬にとって大切な“ことば”なのです。
こうした背景をふまえると、犬が私たちに見せてくれる“しぐさ”には、思っている以上に深い意味が込められているかもしれません。
次の章からは、そんな犬たちが見せてくれる愛情表現のサインを、ひとつひとつ丁寧に見ていきましょう。
[1]永澤美保・菊水健史「オキシトシンと視線との正のループによるヒトとイヌとの絆の形成」(麻布大学獣医学部 動物応用科学科伴侶動物学研究室 2015)
[2]Udell, M. A. R., et al 「Wolves outperform dogs in following human social cues.」 (2008)
[3]Kakinuma M, Nose I. 「Pet dogs acquire cognitive skills by living with human-a comparison of pet dogs and laboratory dogs in gazing task.,」(2014)
犬が見せる愛情のしぐさ9選
アイコンタクトをしてくる
飼い主の目を見つめる行動は、犬にとって信頼と安心の証。
見つめることでオキシトシンが分泌され、絆が深まります。
これは、親が子どもを見るときのまなざしと非常によく似ており、犬が「あなたのことが好き」と感じている強いサインです。
見つめ返すことで愛情のキャッチボールができます。
体をくっつけてくる・隣で寝る
犬は安心できる相手のそばに寄り添いたいと思うもの。
くっついて眠るのは最大級の信頼の証です。
特に背中を預けたり、そっと体を押し当ててくる行動は「一緒にいると安心できる」というメッセージでもあります。
また、飼い主の寝ている布団やソファのそばでくつろぐのも、「そばにいたい」「安心できる場所」と感じているサイン。
特に眠るという無防備な状態を共有することは、犬にとって絆を深める大切な時間です。
急所を見せる
犬が自分から急所を見せてくれるのは、飼い主への信頼と服従の表れ。
例えばお腹を見せるのは非常に無防備な状態です。
それでもごろんと仰向けになって寝転がる「へそ天」姿を見せてくれるのは、「この人なら安心して身をゆだねられる」と思っている証拠です。
実はこの“お腹”以外にも、犬にとっての「急所=信頼の証」は他にもあります。
たとえばお尻やマズル(鼻先)など、犬がどんな部位をどんなふうに見せてくれるかによって、そのときの心の状態が見えてきます。
こちらの記事では、お尻・お腹・マズルなど、部位別にわかる“信頼のサイン”を科学的に解説しています。

顔や手をなめてくる
なめる行動は、子犬が母犬に甘えるときの行動と同じ。
飼い主に対して愛情や甘えの気持ちを伝えようとしているサインです。
特にリラックスした環境でなめてくる場合は、心を許している証です。
また、手をなめる行動には「安心したい」「飼い主をなだめたい」といった心理的な背景があることも。
ストレスや不安を和らげる自己安定行動や、飼い主への服従・甘えのサインでもあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
しっぽを振る(特に左から右へ大きく)
しっぽを大きくゆったり振る、あるいは体全体を巻き込むように振る「ヘリコプターしっぽ」は喜びと愛情のしるしです。
左右の振り方にも意味があり、左から右への振りが多いときはポジティブな感情を持っていることが多いとされています。
ただし、一般的に「しっぽを振る=うれしい」と思われがちですが、しっぽの振り方や高さ、速さによってその意味は異なります。
- しっぽを体より低い位置でゆっくり振る
リラックスして安心しているサイン。飼い主のそばでよく見られる振り方です。
- しっぽを高く上げて大きく振る
好奇心旺盛で、興奮気味なとき。
遊びたい、うれしい気持ちが高まっている可能性大です。
- しっぽが水平で表情が硬い
緊張や不安を感じているサイン。
見た目はリラックスと似ているが、表情や耳の動きにも注意しましょう。
- 上向きで小刻みにピクピク振る
不快感・恐怖心がある場合も。
喜んでいるように見えて、実は「怖い」「嫌だよ」と感じていることもあるため、表情や姿勢とセットで観察を。
犬のしっぽは“感情のアンテナ”。
普段からよく観察しておくことで、愛犬の気持ちをより深く理解できるようになります。
おもちゃや食べ物を持ってくる
犬にとって大切なものを共有する行動は、信頼のあらわれです。
「これで遊ぼう」「あなたと一緒に楽しみたい」という気持ちが込められています。
犬が大切なものを差し出してくるときは、さまざまな愛情表現が込められています。
- プレゼントのつもりで持ってくる
お気に入りのおもちゃを飼い主に渡すのは「あなたにあげたい」という純粋な愛情表現。
- 一緒に遊びたい気持ち
「これで遊ぼうよ!」という誘い。遊びの時間を通して信頼関係を深めようとしています。
- 見つけたことを報告している
獲物を持ち帰るような行動は、飼い主に「これ見つけたよ!」と褒めてほしい気持ちの表れです。
- かまってほしいアピール
注目を引きたいときにおもちゃを持ってくることもあります。
- からかっているつもり
わざと持ってきては離さず、追いかけっこを誘うのも、犬なりの遊びの一環です。

喜びを表現し返してあげたり、遊びの誘いに応じてあげたりすることで、犬との関係もより深まります。
あくびをする
あくびは単なる眠気だけでなく、「リラックスしている」「安心している」ことを示すサインでもあります。
人間でいうところの「眠いな、疲れたな、気持ちいいな」という気分に近いとされており、愛犬が飼い主の前で大きなあくびを見せるのは、安心している証拠です。
また、あくびには“伝染性”があることも知られています。
東京大学の研究(テレサら, 2013)では、犬は飼い主のあくびに共感して自分もあくびをする傾向があり、それは「共感性」と関係している可能性があると報告されています[4]。
特に飼い主との絆が強いほど、あくびがうつるという結果が示されており、人間との深い信頼関係の表れともいえます。
ただし、あくびは「カーミングシグナル(自分や相手を落ち着かせるためのボディランゲージ)」として出ることもあります。
状況を見ながら判断してあげましょう。
[4]Teresa Romero et al 「Familiarity bias and physiological responses in contagious yawning by dogs support link to empathy」(2013)
飼い主の後を追う・玄関で待つ
犬が飼い主の後をついて歩くのは、「あなたのことが大好き」「一緒にいたい」という愛情表現のひとつ。
そばにいることで安心し、飼い主の行動を見守っているのです。
また、玄関でじっと帰りを待っている姿は、信頼関係の深さと「帰りが待ち遠しい!」という気持ちのあらわれ。
飼い主との再会を何よりの喜びとしている証拠です。
このような行動は、愛犬からの“甘え”や“信頼”のサインといえるでしょう。
ただし…あまりに後追いが激しく、飼い主がいないと不安になるような場合は「分離不安」の可能性も。
軽度ならスキンシップや環境整備で改善しますが、気になる場合は専門家に相談しましょう。
うれしそうな表情を見せる
犬は感情を表情でも伝えてくれます。
口角が上がっていたり、耳を柔らかく伏せていたり、目が優しく細まっているときなどは、「楽しい」「うれしい」「好き」といった感情を伝えています。
犬は人の表情をよく観察し、飼い主のうれそうな顔や声のトーンに影響されて自分も似た表情をすることがあります。
これは感情を共有したいという、信頼と愛情の表れでもあります。
ここまで、犬が見せてくれる愛情のしぐさを紹介してきました。
でも、もし「最近目を合わせてくれない」「しっぽを振らなくなった」と感じることがあれば、それは何かのサインかもしれません。
犬は言葉で伝えられない分、行動や表情にその気持ちがにじみ出ます。
では、どんな変化が「愛情不足」のサインとなるのでしょうか?
次の章では、そんな“見逃したくないしぐさ”について解説します。
愛情不足のサインとは?信頼のしぐさが見られないとき
犬は愛情深く、飼い主との絆をとても大切にします。
しかし、時にその絆がうまく築けていないとき、犬の行動に変化が表れます。
「最近、前より甘えてこない」「なんだか無関心?」と感じたときは、犬が何らかのストレスや愛情不足を感じているサインかもしれません。

無表情・無関心になる
以前はしっぽを振って寄ってきたのに、近づいても反応が薄い…。
そんな様子が見られたら、犬が心を閉ざしかけているのかもしれません。
無表情でじっとしている、声をかけても反応がないといった行動は、飼い主との関係性に不安を感じているサインです。
しっぽを振らない・目を合わせない
犬は喜びや信頼をしっぽやアイコンタクトで表現します。
その逆に、しっぽを振らず目をそらすようになったら、「不安」「信頼が揺らいでいる」といった気持ちが隠れている可能性があります。
目を合わせない行動は、実はとても繊細な心理状態を示しているのです。
甘えなくなる・一人で過ごす時間が増える
以前はいつも飼い主にくっついていた犬が、一人でいることが増えたり、なでられても喜ばない場合、心の距離ができてしまっている可能性があります。
スキンシップ不足や、遊び・声かけの時間が足りないときにこうした変化が出ることがあります。
このように「最近、目が合わない」「しっぽをあまり振らなくなった」という変化があれば、それは犬からの“もっと愛情を感じたい”というメッセージかもしれません。
犬は、飼い主の気持ちや関心にとても敏感な動物です。
無表情や無関心に見える態度の裏には、「ちゃんと見てほしい」「もっと一緒にいたい」という、繊細な感情が隠れていることもあります。
忙しい日々のなかで、つい“ながら”になってしまうこともありますが……犬は「時間の長さ」よりも「気持ちの向き」を受け取っています。
たとえば、あなた自身が大切なパートナーにスマホを見ながら会話されたら……あまりうれしくありませんよね?
これは犬も同じではないでしょうか。
ふれあいの中で「あなたに気持ちを向けてるよ」と伝えることが、何より大切なのです。
犬との関係がすこし噛み合わないと感じたときは、“どうすれば愛情が伝わるか”という視点を持ってみるのがおすすめです。
人間にも「愛の伝わりやすい形(ラブランゲージ)」があるように、犬にもきっと「伝わる愛し方」があります。
では、犬に届く“愛のかたち”とは?
次の章では、ラブランゲージの考え方をベースに、飼い主からの愛情表現を具体的にご紹介していきます。
カップルセラピストに聞いてみた、飼い主にできる“愛情の伝え方”!
実は、人間同士の関係と人間と犬との関係には、共通するヒントがたくさんあります。
たとえば心理学には「ラブランゲージ(愛の言語)」という考え方があります。
これは、「人は自分が受け取りやすい形で愛情を感じやすい」という理論で、カップルや親子関係などの関係性改善にも活用されています。
今回、この“ラブランゲージ”の視点をもとに、「犬に伝わる愛情表現」について、普段からカップルセラピーを行っている臨床心理士・公認心理師の吉田亜里咲さんにお話をうかがいました。
言葉をもたない犬たちにも、心に届きやすい「愛のかたち」があるのです!

臨床心理士・公認心理師
吉田亜里咲
私たち人間には、「自分が愛されていると感じやすい“言語”=ラブランゲージ」があります。
カップルセラピーに訪れる方の中には、「お互いに愛情を伝えているはずなのに、なぜか気持ちがすれ違ってしまう」と悩んでいる方が少なくありません。
その原因の一つが、この“ラブランゲージの違い”です。
アメリカのカウンセラー、ゲイリー・チャップマン博士が提唱した理論では、人のラブランゲージは主に次の5つに分けられるとされています:
- 肯定的な言葉(「ありがとう」「大好きだよ」などの言葉がうれいタイプ)
- 質の高い時間(一緒に過ごす時間の密度を重視するタイプ)
- 贈り物(プレゼントなど“形”のあるもので愛を感じやすいタイプ)
- 奉仕行動(何かをしてくれることに愛を感じるタイプ)
- 身体的なふれあい(手をつなぐ、ハグなどスキンシップを求めるタイプ)
これらは、人間同士の愛情表現の「型」ですが、実は犬との関係性にも非常によく似ています。
犬は言語を持たない動物ですが、「どう接するとうれいか」「どういう関わり方に安心するか」は、それぞれの犬に“好み”があるのです。
肯定的な言葉 → 犬は“声のトーン”で愛情を感じ取る
犬は言葉そのものよりも、「声のトーン」に強く反応します。
犬は人間の言葉そのものよりも、声の高さ・柔らかさ・リズムを通じて、飼い主の気持ちを読み取っているのです。
「声のトーン」は安心感・信頼感の土台になります。
たとえば、親子間で「優しい声かけ」をすることで子どもの安心感が育まれるのと同じように、犬も声を通して飼い主の愛情を感じているのです。
- やさしくて高めの声
→ 安心感や愛情を伝える。名前を呼ぶときや「いい子だね」と褒めるときに効果的です。 - 明るく少し弾む声
→ 一緒に遊ぶときやお散歩前など、楽しい気持ちを共有するときに◎。犬のテンションも自然と上がります。 - NGなのは:
- 低くて重い声(怒ってなくても犬は不安に感じる)
- 大声・怒鳴り声(恐怖や不信感の原因になります
質の高い時間 → 一緒に遊ぶ・過ごす「共有の時間」
飼い主と同じ空間でリラックスする、遊ぶ、散歩する。
これはまさに「質の高い時間(クオリティ・タイム)」に当たります。
特に1対1での関わりは犬にとって非常に重要で、「自分のための時間だ」と感じることで深い信頼が生まれます。
贈り物 → ご褒美やおやつ、特別な食事
犬にとって「いつもと違うおやつ」「遊びながら渡されるおもちゃ」は、「君を大事に思っているよ」というメッセージになります。
ただし与えすぎには注意を。犬の心に残る“特別感”が愛情の鍵です。
奉仕行動 → お世話そのものが愛
食事の用意、ブラッシング、トイレの掃除…これら日々の行為は、犬にとって「安心して暮らせる基盤」であり、「この人は自分を守ってくれている」と感じる材料です。
愛情を形にする行為として、奉仕型のラブランゲージに通じます。
身体的なふれあい → なでる、マッサージ、そばに寄り添う
犬の多くはスキンシップを通して安心と愛情を感じます。
特に「耳の後ろをなでる」「胸元をマッサージする」といった、犬が好むタッチは、信頼の証を深めるきっかけになります。
人間同様、犬にも「この接し方が心地よい」「これはあまり好きじゃない」という“個性”があります。
たとえば、ハグが苦手な犬、体に触られるのが嫌な犬もいます。
愛情のつもりが、プレッシャーやストレスになることもあるのです。
大切なのは、「この子は何を喜んでくれているか」を観察し、相手に合わせた愛情表現を選ぶこと。
これは、カップルや親子関係にも通じる信頼形成の基本でもあります。
まとめ―犬の愛情は日々のしぐさにあふれている
犬は言葉を話さない代わりに、目線やしっぽ、しぐさや距離感など、さまざまな「非言語コミュニケーション」で私たちに愛情を伝えてくれています。
その一方で、飼い主である私たちも、「どうやって愛情を届けたらいいのか」と迷うことがあるかもしれません。
そんなときに大切なのが、「この子は、どう愛されたいのか?」という視点です。
犬にも個性があり、喜ぶ接し方や安心できる距離感には違いがあります。
ある子はたくさん話しかけてほしいかもしれないし、別の子はそっと寄り添ってくれることに心が満たされるかもしれません。
大事なのは、「自分のやり方」を押しつけるのではなく、“相手の受け取りやすい形=ラブランゲージ”で愛情を伝えていくこと。
犬との日々のふれあいの中には、たくさんのヒントがあります。
ちょっとした表情の変化や、反応の違いに耳を澄ませてみてください。
「あなたがうれしいと、私もうれしいよ」
そんな心のキャッチボールが、きっと信頼という絆を育ててくれるはずです。
あなたと愛犬の絆がさらに深いものになりますように。











