
ちょっと目を離した隙に、テーブルの上にあったオレンジをパクッ!
「うちの犬、オレンジ食べちゃったけど大丈夫!?」
「犬ってかんきつ類食べてもいいんだっけ……」
慌てて「犬 オレンジ 食べた」で検索した方もいるかもしれませんね。
他にも、オレンジをむいていたら、食べたそうにこちらを見ている愛犬。
「ちょっとだけならいいかな?」
と、ついあげちゃった経験、ありませんか?
実は、オレンジは与え方を守れば、犬が食べても問題ない果物なのです。
この記事では、犬にオレンジを与えるメリットや注意点を詳しく解説します。
オレンジ以外にも、
「みかん、グレープフルーツ、レモンはどうなの?」
といった疑問にもお答えしていますよ。
「愛犬がうっかり食べちゃった!」というあなたにも、「愛犬にこれから与えてみたい」というあなたにも、ぴったりの内容です。
この記事を書いた人
【結論】犬はオレンジを食べても大丈夫!

「犬がオレンジを食べてしまった!」
「飼い主が食べているオレンジを食べたそうにしているけど大丈夫かな?」
とこの記事に辿り着いたあなた。
安心してください。
犬はオレンジを食べても大丈夫です!
ただし皮や種の部分は取り除き、果肉部分のみ与えるようにしてください。
子犬やシニア犬は?
子犬やシニア犬も、オレンジを食べても大丈夫です。
以下の注意点を考慮して、与えすぎないようにしたり、食後の様子をよく観察したりしましょう。
【子犬やシニア犬がオレンジを食べる際の注意点】
| 年齢 | 注意点 |
|---|---|
| 子犬 | ・消化機能が十分ではない ・オレンジを食べるのが初めての場合もある |
| シニア犬 | ・消化機能が衰えてきている |
持病のある犬は?
腎臓病や糖尿病などの持病がある犬には、オレンジを与えないようにした方が良いでしょう。
オレンジにはカリウムという栄養素が含まれています[1][2]。
しかし腎臓病にかかっていると、余分なカリウムを排出する力が低下してしまうのです。
カリウムをうまく排出できず、体内のカリウム濃度が上がってしまうと、心臓や筋肉の機能に影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
また、オレンジには糖質も含まれているため、糖尿病などの持病がある場合にも要注意です。
[1]文部科学省「食品成分データベース」
[2]日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「オレンジ」
犬にオレンジを与えるメリット
犬はオレンジを食べても大丈夫!ということは分かったものの、犬にオレンジを与えるメリットも知りたくありませんか?
私たちが食べても、とってもおいしいオレンジ。
味だけではないオレンジの良さを見ていきましょう!
オレンジに含まれている栄養素

オレンジと他の果物の主な栄養素を比べて見てみましょう。
【果物の主な栄養素比較表(可食部100gあたり)】
| 栄養素 | オレンジ | バナナ | りんご | 柿 |
|---|---|---|---|---|
| エネルギー | 42kcal | 93 kcal | 56 kcal | 63 kcal |
| 水分 | 88.7g | 75.4g | 83.1g | 83.1g |
| ビタミンC | 40mg | 16mg | 6mg | 70mg |
| β−カロテン | 120μg | 56μg | 27μg | 420μg |
| 食物繊維 | 0.8g | 1.1g | 1.9g | 1.6g |
| 葉酸 | 32μg | 26μg | 3μg | 18μg |
実はオレンジは、9割近くが水分!
水分補給の手助けにもなる果物なのです。
それぞれの栄養素を摂取することによる効果は以下の通りです。
【オレンジに含まれている主な栄養素の効果】
| 栄養素 | 効果 |
|---|---|
| ビタミンC | ・免疫力の向上・ストレスへの抵抗力の強化・皮膚や粘膜の健康維持 |
| β−カロテン | ・免疫力の向上・抗酸化作用による皮膚や被毛の健康維持・老化予防 |
| 食物繊維 | ・腸内環境の改善・便秘の解消 |
| 葉酸 | ・貧血予防・神経組織の発達やDNAの合成に関与 |
ビタミンCは、食べ物から摂取しなくても、犬の体内で生成できます。
そのため、ビタミンCの摂取を目的にオレンジを与える必要はありません。
しかし、ビタミンC以外にもたくさんの栄養素が含まれているオレンジですので、旬の時期などは愛犬と一緒に楽しんでみてくださいね!
オレンジの甘さ

オレンジ特有の甘さは、犬にとってもおいしいもの!
食欲が落ちてしまっている犬に与えると、喜んで食べてくれたり、手軽に水分や糖質などが摂取できたりするのでおすすめです。
犬にオレンジを与える際の注意点

犬にオレンジを与えるメリットをご紹介しましたが、もちろん注意すべきこともあります。
✔︎消化不良防止のため、外側の皮や薄皮、種や葉は全て取り除く!
皮には農薬や防腐剤が残っている可能性もありますし、種は消化管に詰まる危険性もあります。
✔︎初めて与える際には、少量ずつ様子を見ながら食べさせる!
アレルギーを持っている可能性もあります。
✔︎抗生物質の服用中には与えない!
抗生物質の種類によって、オレンジの成分が効果に影響を及ぼすものもあります。
✔︎与えすぎないようにする!
水分量が多く、食物繊維や糖分も含まれているため、食べすぎると下痢や消化不良を引き起こす恐れがあります。
✔︎加工品は与えない!
オレンジジュースやオレンジを使用した加工品(アイスやゼリーなど)は加糖されているものがほとんど。
糖分が高いだけでなく、一度その味を覚えてしまうと偏食の原因にもなります。
オレンジ以外のかんきつ類は与えても大丈夫?
オレンジ以外にもかんきつ類はさまざまありますが、そもそもかんきつ類とはなんなのでしょうか。
かんきつ類は、ミカン科の一年中葉を茂らせている樹高の低い木(常緑性潅木:じょうりょくせいかんぼく)からその実を収穫します[3]。
オレンジの他になじみのあるかんきつ類といえば、「みかん」「レモン」「グレープフルーツ」などですね。
これらのかんきつ類も、オレンジ同様に、犬が食べても大丈夫なのでしょうか?
[3]農林水産省「かんきつ類 Citrus fruits」
みかん

「オレンジとみかんって何が違うの?」
「みかんを英語で言ったのがオレンジなんじゃないの?」
そう疑問に思っている方もいるかもしれません。
オレンジもみかんも、同じかんきつの中の「カンキツ属」に属していますが、それぞれ「ミカン類」「オレンジ類」と別の種類に分類される果物なのです。
【オレンジとみかんの違い】
| 大きさ | 皮 | 味わい | |
|---|---|---|---|
| オレンジ | 小ぶりで平べったい | 薄くて柔らかい薄皮も食べられる | あっさりとした味わい |
| みかん | 大ぶりで丸い | 厚くて硬い薄皮も剥いて食べる | 甘味と酸味が濃厚な味わい |
みかんも犬に与えることができます。
しかし、外皮や薄皮、種は消化に悪いので取り除いてあげてくださいね。
また、1つ食べるとなかなか手が止まらなくなってしまうみかんですが、オレンジと同じく、水分量が多い果物なので、食べすぎると下痢を引き起こす恐れがあります。
与えすぎには十分注意しましょう。
レモン

強い酸味が特徴のレモン。
「この酸っぱさが好き!」
「酸っぱすぎて苦手……」
と好みが分かれやすい果物でもあるかもしれません。
レモンも、少量であれば犬に与えても問題はありませんが、やはり刺激的な香りと酸味には注意が必要です。
犬によってはこの刺激によって体調不良になってしまったり、ドッグフードなどにかけると食べなくなってしまったりする可能性があります。
与えるのに特に注意が必要なかんきつ類だといえるでしょう。
グレープフルーツ

食後のデザートでお目にかかることも多いグレープフルーツ。
ですが、グレープフルーツは犬に与えない方がいい果物だといわれています。
果肉部分のみをごく少量なら食べられる場合もありますが、タイミングによっては体調を崩してしまう恐れもあります。
食べることが禁忌とされてはいませんが、レモンと同じく、特に注意が必要なかんきつ類です。
まとめ
「犬はオレンジを食べてもいいの?」と心配になる飼い主さんは多いかもしれませんが、オレンジの果肉部分を与えることは問題ありません。
オレンジには食物繊維や葉酸などの栄養素や水分が豊富に含まれており、水分補給や食欲回復のサポートにもなります。
季節の果物を愛犬と一緒に味わえるのは、とってもうれしいですよね。
ただし、外皮や薄皮、種はNG。
食べすぎにも注意する必要があるということを覚えておきましょう。
薬を服用中の場合も避けてくださいね。
また、オレンジに限りませんが、初めて与える際にはアレルギーの可能性を考慮して、体調の変化をよく観察するようにしてください。
他のかんきつ類では、みかんもオレンジと同じように、果肉部分であれば与えることができます。
一方、グレープフルーツやレモンといった酸味が強いかんきつ類は、犬にとって刺激が強いかもしれません。
「絶対に与えてはいけない」とされてはいませんが、積極的に与えない方が良いでしょう。
人と同じように、犬にも「体に合う食べ物」と「そうでない食べ物」があります。
何よりも大切なのは、愛犬にとって「適切な範囲」を把握しておくこと。
体調や年齢、持病に合わせて様子を見ながら、安全に楽しく、おいしく、味わってくださいね!







