
「うちの犬は人間年齢でいうと、いま何歳なんだろう?」
犬を飼っている方なら、一度は気になったことがあるはずです。
でも犬の人間年齢を知って、どうなるのでしょうか?
実は犬の年齢を人間年齢で数えると、犬の成長を人間の時間軸で考えることができ、犬の成長や老化の過程への理解がより深まります!
確かに犬の平均寿命は、犬種や飼育状況でも異なりますが、一般的に長くても13~15年です。
ということは犬は日々、人間よりも早いスピードで成長しているはずです。
大切な愛犬のライフステージを知って、それぞれの時期に合わせた適切なケアをしていきましょう。
この記事では、犬の人間年齢の数え方から、犬のライフステージごとの成長や変化について最新情報も含めて詳しくご紹介します。
愛犬との時間をもっと深く楽しむために、ぜひお役立てください!
この記事を書いた人
犬の人間年齢はこう数える!
あまり知られていませんが犬の人間年齢を数える方法は、実は時代とともに変化しています。
その昔は、犬の年齢を単純に7倍すると人間年齢に匹敵するといわれていましたが、実際にはこの計算方法では犬の成長速度が正しく反映されていないことが分かっています。
犬の人間年齢はこう数える!~一般論編~
一般的な計算式:小~中型犬
環境省の『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』[1]によれば、小~中型犬は
最初の1年で一気に人間の15歳分ほど成長し、
2年目でさらに9歳分、
3年目以降は1年につき約4歳分ずつ年を取るようです。
以下が小~中型犬の計算式になりますが、この計算式は3年目以降から参考にしてみてくださいね。
24+(年齢−2年)×4
一般的な計算式:大型犬
大型犬は、最初の1年で人間の12歳分ほど成長し、
2年目以降は1年につき約7歳分ずつ年を取ると言われています。
12+(年齢−1年)×7
犬の年齢ー人間年齢換算 早見表
| 犬の年齢 | 小~中型犬 人間年齢24+(年齢−2年)×4 | 大型犬 人間年齢12+(年齢−1年)×7 |
|---|---|---|
| 1カ月 | 1歳 | 1歳 |
| 3カ月 | 5歳 | 2歳 |
| 6カ月 | 9歳 | 6歳 |
| 1歳 | 15歳 | 12歳 |
| 2歳 | 24歳 | 19歳 |
| 3歳 | 28歳 | 26歳 |
| 4歳 | 32歳 | 33歳 |
| 5歳 | 36歳 | 40歳 |
| 6歳 | 40歳 | 47歳 |
| 7歳 | 44歳 | 54歳 |
| 8歳 | 48歳 | 61歳 |
| 9歳 | 52歳 | 68歳 |
| 10歳 | 56歳 | 75歳 |
| 11歳 | 60歳 | 82歳 |
| 12歳 | 64歳 | 89歳 |
| 15歳 | 76歳 | 110歳 |
| 20歳 | 96歳 | 117歳 |
同じ犬でも、小~中型犬は比較的緩やかに年を取り、大型犬は小~中型犬よりも年齢の進み方、すなわち老化が少し早くなるようです。
大型犬の老化が早い理由は、以下と考えられています。
- 体への負担:体が大きいので臓器に負担をかけやすい。
- 代謝の違い:小~中型犬よりも代謝が速く、老化を引き起こす活性酸素が発生しやすい。
- ホルモンの影響:小~中型犬よりも成長ホルモンの分泌量が多く、老化関連の疾患にかかりやすい。
- 遺伝的要因:小~中型犬にはない特有の遺伝性疾患がいくつかある。
生まれて1年目でぐっと成長することや、体の大きさによっても歳のとり方が違うなど、人間ではなかなか想像がつかないですね。
だからこそ、意識してケアしてあげる必要があります。
[1]環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」
犬の人間年齢はこう数える!~最新研究編~
さて、ここまでは一般的な犬の年齢の人間年齢への数え方についてご紹介しました。
しかし2019年に、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが発表した最新の研究では、また新たな人間年齢の数え方が出てきました。
この研究では、犬は生まれて最初の1年でなんと人間の31歳分ほど成長し、 2年目でさらに9歳分、3年目以降は1年につき約4〜5歳分ずつ年を取っていき、さらに高齢になればなるほど、緩やかに年を取っていくようです。

1年で31歳とはなんとも驚きですね!
この研究は、脊椎動物の加齢指標として用いられているDNAメチル化という化学反応を研究し、人間と犬で見られる共通点を比較して、年齢換算の公式を導き出しているので、かなり正確であると思われます。
ただし、この研究はラブラドール・レトリバーを対象に行われているので、すべての犬種に当てはまるかどうかはまだ分かっていません。
人の年齢 = 16 ln(犬の年齢)+ 31
ラブラドール・レトリーバーの年齢 人間年齢換算早見表
| 犬の年齢 | 人間年齢 |
|---|---|
| 1歳 | 約31歳 |
| 2歳 | 約42歳 |
| 3歳 | 約49歳 |
| 4歳 | 約53歳 |
| 5歳 | 約57歳 |
| 6歳 | 約60歳 |
| 7歳 | 約62歳 |
| 8歳 | 約64歳 |
| 9歳 | 約66歳 |
| 10歳 | 約68歳 |
| 11歳 | 約69歳 |
| 12歳 | 約71歳 |
| 13歳 | 約72歳 |
| 14歳 | 約73歳 |
| 15歳 | 約74歳 |
| 16歳 | 約75歳 |
| 17歳 | 約76歳 |
| 18歳 | 約77歳 |
| 19歳 | 約78歳 |
| 20歳 | 約79歳 |

生後1年で人間年齢で31歳まで成長するなんて人間では考えられませんね。

淡い青春も一瞬で終わるイメージでしょうか・・・
私たち人間にとっては1日でも、犬にとっては数日、数十日ということもありそうです。
毎日を大切に愛犬と過ごしていきたいですね。
犬のライフステージ
このように犬の成長を見ていると、犬にはどんなライフステージがあるのかが気になってきますよね。
もちろん、犬種などによっても違いますが、一般的に犬のライフステージは以下の様に分けられます。 (該当年齢はあくまでも目安です)

子犬期(生後12週間まで)
特徴: 最も成長する時期。
必要なケア:母犬や兄弟犬と一緒に過ごしたり、または飼い主さんと過ごしたりして、社会化を学ぶことが重要。
犬社会や人間社会に存在するさまざまな物事や環境に慣れ、柔軟に対応する力を育むことを指します。
これを子犬のうちに行うことで、初めて見るものや音、知らない人に対する恐怖や警戒心を和らげ、ストレスを軽減することができます。
結果として、犬自身の安心感を高めるだけでなく、飼い主との信頼関係をより深めることにもつながります。
成長期(小型犬 9~12カ月/ 中型犬 12~15カ月/ 大型犬 18~24カ月まで)
特徴:好奇心が旺盛で多くの環境に興味を持ち、運動量も増加する。
必要なケア:バランスの良い栄養と適度な運動が必要。
たくさんのことを吸収する時期なので、いろんな場所へ連れて行って経験値を増やしてあげることも重要。
成犬期(小型犬 1歳~6歳 / 中型犬 1歳~7歳/ 大型犬 1歳~5歳)
特徴:身体的な成長も、精神面でも落ち着いてくる。
必要なケア:健康診断を定期的に行い、バランスの良い食事と適度な運動で健康を維持することが重要。
シニア期(小型犬 7歳以降/ 中型犬 7歳~8歳以降 / 大型犬 5~6歳以降)
特徴:体力の低下が進み、活動量が減っていく時期。健康面でのリスクも高まる。
必要なケア:定期的な健康診断や消化に良くバランスのとれた食事が大切。
また歯や関節の健康面でのさらなる注意が必要。ストレスのない生活を優先する。

まとめ
愛犬の年齢を人間年齢に置き換えて考えることで、一緒に過ごす時間の価値をより深く理解し、大切にするきっかけになりますね。
犬のライフステージとその変化を知り、年齢に応じたケアを提供することで、愛犬とより幸せな日々を築くことができるでしょう。
本記事が、犬の年齢を新しい視点で捉える手助けとなり、愛犬との絆をさらに深めるきっかけになればうれしいです。
愛犬とのかけがえのない毎日を、ぜひ存分に楽しんでくださいね。
この記事の監修者

鮎川 多絵 (愛玩動物飼養管理士2級・ライター)
東京都出身。1986年10月生まれ。趣味は映画鑑賞・1人旅・散歩・動物スケッチ。
家族は保護犬1匹保護猫2匹(+空から見守る黒うさぎのピンキー)。
犬と私
子供の時からイヌ科動物が大好きでした。戸川幸夫氏の「牙王」で狼犬に憧れ、シートン動物記で「オオカミ王ロボ」に胸を打たれました。特に大きな犬のゆったりとした雄姿には目を奪われます。保護犬と保護猫の飼育経験から、動物関連の社会問題、災害時のペット同伴避難について意識を向けています。
この記事の監修者

吉田萌 (NPO法人ドッグトレーナー2級)
国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。
噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを里親に迎えた事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。保有資格はNPO法人ドッグトレーナー2級の他に、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級など。
資格
NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級







