
毛が長いモフモフ系の犬もかわいいけれど、スッキリとした見た目でお手入れしやすい「毛が短い大型犬」も根強い人気があります。
この記事では、そんな短毛の大型犬たちの特徴や性格、注意点を解説。
「毛の短い大型犬って、どんな種類がいるの?」「抜け毛は少ないの?」「実際に見てみたい!」そんな疑問を持つあなたに、魅力たっぷりな大型犬たちを紹介します。
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毛の短い大型犬ってどんな犬?
短毛の大型犬は、見た目がスッキリしているだけでなく、日々のお手入れも比較的ラクなのが魅力です。
ただし、「短毛=抜け毛が少ない」とは限らないため注意が必要です。
毛の短い犬(短毛種)の基本の特徴
毛の短い犬には、直毛タイプやなめらかなシルキータイプなど、さまざまな被毛の種類があります。
見た目の印象だけでなく、お手入れの頻度や方法にも違いが出るため、ライフスタイルに合わせた犬種選びが大切です。
ダブルコートとシングルコート
被毛構造には、大きく分けて「ダブルコート」と「シングルコート」の2つのタイプがあります。

ダブルコート
外側のオーバーコートと内側のアンダーコートの二重構造。防寒性に優れていますが、換毛期にはごっそり抜け毛が発生します。
例:ラブラドール・レトリーバー、秋田犬
シングルコート
オーバーコートのみの一層構造。抜け毛が少なく、換毛期も穏やか。
ただし、毛が伸び続ける犬種もあり、トリミングが必要な場合も。
例:ドーベルマン、ダルメシアン、ワイマラナー
写真で見る!毛の短い大型犬7選
ここでは、短毛&大型に分類される代表的な犬種を紹介します。
お手入れのしやすさや性格などもあわせてチェックしてみましょう。
ラブラドール・レトリーバー

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:黒、イエロー、チョコレート
- 性格:友好的・賢い・運動好き
- 特徴:盲導犬や介助犬としても活躍する代表的な家庭犬。春と秋に換毛期がある。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| オス:56~57cm メス:54~56cm | オス:29~32kg メス:25~27kg | カナダ |
ドーベルマン

- 被毛:シングルコート
- 毛色:ブラック&タン、レッド&タン、ブルーなど
- 性格:警戒心が強く、飼い主に忠実
- 特徴:スリムなボディにツヤのある短毛が特徴。
気品と警戒心を兼ね備えた番犬タイプ。
軍用・警察犬としても活躍。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| オス:54~60cm メス:50~56cm | 16~30kg | ドイツ |
ダルメシアン

- 被毛:シングルコート
- 毛色:白地に黒またはレバー色の斑点
- 性格:活発で好奇心旺盛。
やや神経質な一面も - 特徴:独特な斑点模様で有名。
短毛でも意外と抜け毛は多めです。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| 58~70cm | 30~45kg | クロアチア |
ワイマラナー

- 被毛:シングルコート
- 毛色:シルバーグレー、グレー
- 性格:繊細で愛情深く、警戒心が強い
- 特徴:シルバーやグレーの被毛と、ブルーグレーまたは琥珀色の美しい瞳をもち、優美なシルエットが特徴。
短毛でも密度が高く、滑らかな毛並み。
比較的抜け毛が少ない。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| オス:75~85cm メス:68~78cm | オス:34~47kg メス:25~40kg | ドイツ |
サルーキ

- 被毛:シングルコート
- 毛色:クリーム、フォーン、ブラック&タンなど多様
- 性格:穏やか・控えめ・俊敏
- 特徴:古代エジプト時代から愛される、気品ある狩猟犬。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| オス:約61cm メス:約56cm | 27~45kg | 中東(ペルシャ地方) |
秋田犬

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:赤、白、虎、胡麻など
- 性格:忠誠心が強く、独立心がある
- 特徴:日本を代表する大型犬。
堂々とした風格が魅力。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
| オス:約67cmメス:約61cm | 22~27kg | 日本 |

見た目はもふっとしてるのに、意外と毛は短めなんだな〜
シベリアン・ハスキー

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ブラック&ホワイト、グレー、レッドなど
- 性格:社交的・エネルギッシュ・人懐っこい
- 特徴:狼のような見た目と青い目が印象的。
寒さに強く、運動量が多い。
| 体高 | 体重 | 原産国 |
|---|---|---|
| オス:約71cm メス:約66cm | 54~68kg | ロシア(シベリア) |
毛が短くても油断は禁物!抜け毛とお手入れのポイント
「毛が短いから、抜け毛は少なそう」
「ブラッシングもほとんどいらないのでは?」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれませんが、最低でも週に2~3回のブラッシングが必要です。
健康的な毎日を送るためにも、抜け毛・皮膚・紫外線の3点を意識したケアをしてあげましょう。
短毛でも抜け毛はある!
短毛でも「ダブルコート」の犬種は、春と秋の「換毛期」に下毛が大量に抜け落ちます。
- ラブラドール・レトリーバー
- 秋田犬
- シベリアン・ハスキー
毛が短いために抜け毛が目立ちにくく、気が付くと衣服や床に細かい毛がびっしり……というケースも。
抜け毛アレルギーがある家庭では、こまめな掃除や空気清浄機の併用がおすすめです。
お手入れの基本は「こまめなブラッシング」
短毛犬は毛が絡まりにくい分、トリミングの頻度は少なめですが、ブラッシングは怠らないようにしましょう。
最低でも週に2〜3回を目安にブラッシングを行うことで、抜け毛の予防だけでなく、皮膚の健康管理にもつながります。
特にダブルコートの犬種では、下毛(アンダーコート)が溜まりやすく、放置すると皮膚トラブルの原因になることも。
ブラッシングは単なるケアではなく、愛犬とのスキンシップの時間でもあります。
マッサージのように優しくブラシをかけながら、コミュニケーションのひとときを楽しんでみてください。
- ラバーブラシ(短毛犬の抜け毛除去に)
- スリッカーブラシ(換毛期の下毛ケアに)
- マッサージグローブ(スキンシップにも)
短毛種は毛が短い分、皮膚の状態が見えやすいというメリットもあります。
ブラッシングの際にかさぶたや赤みなどの異変がないかもあわせてチェックしてください。
皮膚トラブルや紫外線対策も忘れずに
毛が短いと、紫外線が直接皮膚に届きやすく、日焼けや乾燥の原因になることもあります。
とくに色の薄い犬種(ワイマラナー、ダルメシアンなど)は、紫外線の影響を受けやすいため、夏場は日陰を選ぶ・犬用の日焼け対策ウェアを着せるなどの工夫も効果的。
また、皮膚が露出している分、虫刺されや外傷にも注意が必要です。
散歩後は皮膚をチェックする習慣をつけましょう。
実物に会いたい!短毛の大型犬に会える施設【2025年版】
ここでは、短毛の大型犬に出会える施設を紹介します。
※施設情報や在籍犬種などの記載内容は2025年7月時点のものです。
那須どうぶつ王国(栃木県)
- 触れ合える大型犬:ラブラドール・レトリーバーなど
- 特徴:広大な敷地で、犬たちと自然の中で触れ合える。
- 公式サイト:https://www.nasu-oukoku.com/
世界の名犬牧場(群馬県)
- 触れ合える大型犬:ダルメシアン、ラブラドール・レトリーバーなど
- 特徴:ふれあいコーナーで世界各国の多彩な犬種と触れ合えるほか、ドッグランやペットショップも併設。
- 公式サイト:https://www.meiken-bokujou.com/
つくばわんわんランド(茨城県)
- 触れ合える大型犬:ダルメシアン、ラブラドール・レトリーバーなど
- 特徴:90種1,000頭の犬猫が暮らす日本最大級の犬猫のテーマパーク。「わんわんレンタル」で好みの犬とお散歩体験ができる。ふれあい広場では大型犬との触れ合いも可能。
- 公式サイト:https://wanwan-land.co.jp/
まとめ
毛の短い大型犬は、見た目がスッキリすっきりとして清潔感があり、お手入れのしやすさからも人気があります。
しかし、被毛の構造によっては換毛期に多くの毛が抜けたり、皮膚への刺激に注意が必要だったりと、飼育にあたっての配慮も欠かせません。
それぞれの犬種には異なる性格や運動量の特徴があるため、暮らし方や住環境に合ったパートナーを見つけることが大切です。
実際に触れ合える施設なども活用しながら、自分に合った将来の愛犬との出会いを楽しんでみてください。










