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短毛種の犬ってどんな犬?特徴・注意点・知っておきたい基本情報

短毛犬=お手入れ楽?じつは奥深い被毛の世界

犬の被毛には、長毛種・中毛種・短毛種といったタイプがあり、その長さや質感は見た目だけでなく、飼いやすさや健康管理にも大きく関わってきます。

中でも短毛種は、「毛が短いからお手入れが楽」「初心者向き」といったイメージを持たれやすい一方で、実は意外な注意点も多く存在します。

本章では、短毛犬の特徴や被毛の構造、飼育時のメリットとデメリット、暮らしの中で気をつけたいポイントまでを、わかりやすくまとめてご紹介します。

短毛種ってどんな犬?その定義と原産地との関係

見た目が基準?被毛の長さによるおおまかな分類

実のところ、犬の被毛の長さに関する明確な規定はありません。

見た目の印象によって「短毛種」「長毛種」「中毛種」と分けられるのが一般的で、目安としては以下の通りです。

  • 短毛種:被毛が約2〜3cm
  • 長毛種:5cm以上
  • 中毛種:3~5cm(中毛種は区分せず、「短毛種」、「長毛種」のみで分けられることも多いです)

あくまで「目安」であり、犬種によっては分類が分かれるケースもあります。

被毛の特徴はその犬のルーツに関係あり

被毛の長さや質は、犬の原産国の気候や文化に強く影響されています

たとえば寒冷地がルーツのサモエドのような犬種は、密で長い被毛を持ち、極寒でも活動できるよう進化してきました。

逆に、暑い地域原産の犬は、風通しがよく体温調節しやすい短毛になりがちです。

撥水性のある毛質を持つ犬や、ほとんど被毛のない「ヘアレス」と呼ばれる犬種など、世界には本当に多様な毛のタイプが存在します。

短毛犬の毛はどうなってる?「シングルコート」と「ダブルコート」

犬の被毛は、実は「毛の長さ」だけでなく、「毛の構造」によっても大きく異なります

  • シングルコート:アンダーコート(下毛)がなく、抜け毛が少ないが寒さに弱い。
    例:プードル、イタリアン・グレーハウンド
  • ダブルコート:下毛と上毛の二層構造で保温性が高い反面、換毛期には大量の抜け毛がある。
    例:柴犬、パグ、ビーグル

注意したいのは、「短毛=抜け毛が少ない」ではないということ。

短毛でもダブルコートの犬種は多く、特に換毛期には長毛種以上に抜け毛が出ることもあります。

短毛種の魅力と落とし穴:メリットと注意点を整理

飼いやすさを感じる短毛犬のメリット

短毛種にはこんな良さがあります。

  • 毛が絡まらず、日々のブラッシングがラク
  • トリミングが不要(基本的にカットいらず)
  • 体温や鼓動をダイレクトに感じられる
  • 皮膚の変化に気づきやすく、早期ケアにつながる

日常のお手入れの負担が少ないのは、やはり大きな魅力ですね。

実はデリケート?短毛犬ならではの注意点

一方で、短毛種にはこんな注意点もあります。

  • 抜け毛が意外と多い
    短毛であるがゆえに毛の生え変わりが早く、特にダブルコートの場合は換毛期にごっそり抜けることも。
  • 寒さに弱い
    毛が短いため、冬場は体温が逃げやすく、特に小型犬やシングルコートの犬種は冷えやすいです。
    服や毛布、暖房器具での対策が必要になります。
  • 紫外線に敏感
    毛で皮膚が守られていない分、日焼けや皮膚炎のリスクが高めです。
    日差しの強い時間帯の散歩を避けたり、UVカットの服を着せたりといった配慮が大切です。

短毛種にも多彩なバリエーションが!次章では人気10犬種をご紹介

犬を迎える際には、被毛の長さだけでなく、その犬種の性格や運動量、暮らしやすさもあわせて考えることが大切です。

短毛種にも小型犬から大型犬まで幅広いタイプが存在しており、それぞれに違った魅力があります。

次章では、そんな短毛犬の中から特に人気の高い10犬種をピックアップし、性格や飼い方のポイントを楽しくご紹介します。

あなたの理想のパートナーを見つけるヒントになるかもしれません。

チワワ(スムースコート)

白いスムースコートチワワが下を向いている

世界で最も小さな純血種、チワワ。

実はこの犬種には2つの被毛タイプが存在し、長毛の「ロングコート・チワワ」と、短毛の「スムースコート・チワワ」に分かれます。

本記事では、短毛種のスムースコート・チワワに注目します。

スムースコートチワワは基本的にはシングルコートの被毛をしており、柔らかく密集した短い毛が体を覆っています。

見た目や手触りはつるりとしており、トリミングは不要

毛が絡むことも少ないため、一見お手入れが簡単そうに見えますが、実は抜け毛が比較的多いという特性があります。

特に春と秋の換毛期には抜け毛が増え、細かく短い毛が衣類や家具に付着しやすい点には注意が必要です。

被毛が短い分、毛が刺さるように残るため目立ちやすく、掃除の負担にもつながります。

このため、こまめなブラッシングが欠かせません。

被毛が短くても週1回はブラッシングを行い、換毛期には毎日が理想的。

皮膚へのマッサージ効果もあり、フケや湿疹の早期発見にもつながります。

加えて、短毛種で皮膚がよく見えることから、アレルギーや炎症などの異変に気づきやすいというメリットもあります。

一方、短毛であるがゆえに寒さには非常に弱いというデメリットも。

原産国のメキシコが温暖であることもあり、冬場には室温管理や犬用ウェアの着用などの防寒対策が必須です。

とくに子犬やシニア犬では体温調整が苦手なため、冷えによる体調不良にも注意しましょう。

また、毛が短いため体温が伝わりやすく、抱っこしたときのぬくもりや鼓動を感じやすいのもスムースコートならではの魅力です。

性格は活発で好奇心旺盛、さらに警戒心が強く、番犬気質も持っています。

愛らしい見た目とは裏腹に、知らない人や物音に敏感に反応して吠えることもあります。

そのため、子犬期からのしっかりとしたしつけが重要です。

また、運動量は少なめで構いませんが、肥満になりやすい体質でもあります。

小さな体に過剰な体重がかかると、膝蓋骨脱臼(パテラ)や骨折など、関節のトラブルを起こしやすくなるため、段差の少ない室内環境を整えることや、ジャンプを控えさせる工夫が必要です。

基本データ(スムースコート・チワワ)

  • 原産国:メキシコ
  • 体高:15〜23cm
  • 体重:1〜2.7kg
  • 寿命:12〜17年

被毛:シングルコート
※ダブルコートの長毛種との交配が繰り返されたため、ダブルコートのスムースコートチワワも存在しているそうです。

イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドの顔のアップ

イタリアン・グレーハウンドは、しなやかでスレンダーな体に短く滑らかな被毛をまとった、典型的な短毛種の小型犬です。

被毛はシングルコートで下毛はなく、触ると絹のように滑らかな質感が特徴。

抜け毛は比較的少なく、体臭もあまり強くないため、日々のお手入れは非常に楽な犬種といえます。

短毛で皮膚が露出しやすいため、寒さや強い直射日光に弱い点は、短毛種全般に共通する注意点です。

特に冬場は暖かい服の着用や室内の温度管理が重要です。

性格は温厚で穏やか。

子どもがいる家庭にも比較的よく馴染みますが、一方でやや神経質な面も持ち合わせています。

運動能力が高く、短い脚ながらも俊敏で活発なため、定期的にドッグランなどで思い切り走らせることでストレス解消につながります。

無駄吠えは少なめで、室内飼いにも適しています。

ただし甘やかしすぎるとわがままになることもあるため、飼い主はリーダーシップを持って接することが大切です。

骨が細く折れやすいため、高いところからの飛び降りには十分注意が必要です。

また、硬い床材が皮膚を傷つける場合があるので、クッション性のあるマットを敷くなど環境整備がおすすめです。

イタリアン・グレーハウンドは、紀元前5世紀頃の古代ギリシャ時代から人々に愛されてきた歴史ある犬種

現存する数々の肖像画や美術品にその姿が描かれており、まさに優雅で気品ある古典犬の代表格です。

基本データ

  • 原産国:イタリア
  • 体高:32〜38cm
  • 体重:3〜5kg
  • 寿命:13〜15年
  • 被毛:シングルコート

パグ

パグの横顔

パグは、短毛で滑らかな被毛を持ちつつ、特徴的な顔の深いしわがチャームポイントの短頭種です。

被毛はダブルコートで、抜け毛は多め。

性格は陽気で人懐っこく、鳴き声も控えめなため、初心者にも飼いやすい点が魅力です。

短毛ゆえに皮膚の状態は比較的確認しやすいものの、顔のしわ部分には皮脂や汚れが溜まりやすく、放置すると皮膚炎などのトラブルを引き起こす可能性があります

そのため、しわのケアは毎日欠かせません

また、換毛期には抜け毛が増えるため、ダブルコートの特性を踏まえ、こまめなブラッシングが必要です。

体質的に太りやすいため、適度な散歩や遊びでの体重管理が重要

さらに、パグは暑さや寒さに弱いため、夏の熱中症対策や冬の寒さ対策に十分注意してください。

しつけは、叱る際に強く言い過ぎず、褒めて伸ばす方法が効果的

飼い主と一緒に遊ぶ時間を多く持つことで、ストレス軽減と健康維持に繋がります。

基本データ

  • 原産国:中国
  • 体高:25〜36cm
  • 体重:6〜9kg
  • 寿命:約12〜15年
  • 被毛:ダブルコート

ビーグル

地べたに座るビーグル犬

ビーグルは、短く滑らかな被毛を持つ中型犬です。

被毛はダブルコートで抜け毛多め。

引き締まった体型と大きな垂れ耳が特徴的で、やんちゃで活発、かつ甘えん坊な性格が多くの人に愛されています。

しつけは褒めて伸ばす方法が効果的で、特に主従関係をしっかり築くことが重要です。

子犬期には他の犬や人間との触れ合いを多く持ち、社会性を育むことが望まれます。

寂しがり屋な面があるため、長時間の留守番は避け、飼い主とのコミュニケーションを大切にしましょう。

短毛で皮脂がやや多いため独特の体臭を持ちやすいですが、栄養バランスの良い食事や定期的なシャンプーで軽減できます。

冬は寒さに弱いため、暖房器具やペットヒーターなどを活用し、快適な環境を整えることが必要です。

また、夏場の熱中症対策も欠かせません。

基本データ

  • 原産国:イギリス
  • 体高:33〜38cm
  • 体重:7〜15kg
  • 寿命:平均12〜15年
  • 被毛:ダブルコート

ミニチュア・ダックスフンド(スムースコート)

草むらからこちらを見つめるミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンドはスムース(短毛)、ロング(長毛)、ワイヤー(剛毛)の3種類のタイプに分けられます。

本記事では短毛種のスムースコートを見ていきましょう。

ミニチュア・ダックスフンドのスムースコートは、短く滑らかな被毛を持つ短毛種です。

胴長短足の独特な体型と垂れた耳が特徴で、元来はアナグマなどの穴に潜る獲物を追う猟犬として育成されました。

鋭い感覚と強い仲間意識を持つ犬種です。

被毛は短毛で手入れが比較的簡単ですが、猟犬気質から吠えやすい傾向があり、子犬期からのしつけと社会化が重要です。

好奇心旺盛で運動好きなため、室内でもボール遊びや軽い運動を通じて、しっかりと体を動かす時間を確保しましょう。

運動不足になるとストレスが溜まりやすく、問題行動の原因にもなります。

短毛であるため、夏場はアスファルトの熱が直接足に伝わりやすい点に注意が必要。

散歩の時間帯や歩く場所を選び、肉球のやけどを防ぎましょう。

また、垂れ耳のため耳の蒸れやすさから耳トラブルを起こしやすいので、定期的な耳掃除と異常のチェックを欠かさないことが大切です。

胴長の体型は足腰に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアのリスクが高い犬種です。

肥満予防を徹底し、カロリー管理や適度な運動を心がけましょう。

基本データ

  • 原産国:ドイツ
  • 体高:13〜23cm
  • 体重:9kg〜12kg
  • 寿命:12〜16年
  • 被毛:ダブルコート

フレンチ・ブルドッグ

屋外にいるフレンチ・ブルドッグ横から

フレンチ・ブルドッグは、短毛でがっしりした体格が特徴の小型犬です。

特徴的な大きな“コウモリ耳”がチャームポイントで、パグとテリアの交配により誕生しました。

吠えたり走り回ったりすることは少なく、落ち着いた性格のため、室内犬として非常に人気の高い犬種です。

被毛は短くお手入れは比較的楽ですが、ダブルコートの被毛のため、季節の変わり目には抜け毛が増え、こまめなブラッシングが推奨されます。

また、鼻の周りのシワ部分は汚れが溜まりやすく、皮膚感染症を防ぐために定期的に清潔に保つことが重要です。

性格は繊細で落ち込みやすい面があるため、叱るときは大きな声を控え、犬の表情やしぐさから気持ちを読み取る配慮が求められます。

短頭種特有の問題として、鼻腔が狭くなる「鼻腔狭窄」や呼吸困難を起こしやすく、暑い季節は特に注意が必要です。

散歩中は呼吸状態をよく観察し、無理のない運動量に調整しましょう。

健康面では、口蓋裂のリスクや、食欲旺盛なため過食による肥満管理も重要です。

基本データ

  • 原産国:フランス
  • 体高:27〜35cm
  • 体重:8〜14kg
  • 寿命:10〜14年
  • 被毛:ダブルコート

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

こちらに向かって走る舌を出したコーギー

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、ピンと立った大きな耳とキツネのように愛らしい顔立ちが特徴の短毛種です。

胴長短足で丸みを帯びた体型は、その歩き姿まで可愛らしく、多くのファンを持つ人気犬種となっています。

ダブルコートで抜け毛が多い犬種なので、獣⽑ブラシでまめにブラッシングをしてムダ⽑を取り除き、⽪膚・被⽑を清潔に保ちましょう。

牧羊犬としての長い歴史を持ち、活発でスタミナがあり、飼い主の指示を忠実に守る賢さを備えています。

社交性も高く、家族だけでなく他の人にも懐きやすいため、明るく家庭的なペットとして適しています。

しつけは子犬の頃からしっかり行うことが大切です。

特に、他の犬や小動物を見たときに吠えたり追いかけたりする行動を防ぐため、「待て」「ふせ」「ダメ」などのコマンドを根気よく教えましょう。

注意点として、胴長短足の独特な体型から腰や股関節に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアや股関節形成不全のリスクがあります。

室内環境では段差を少なくし、滑りにくい床材を使用するなどの工夫が重要です。

また、家具を破壊することもあるため、留守番時にはサークルなどで安全を確保する対策をおすすめします。

基本データ

  • 原産国:イギリス(ウェールズ)
  • 体高:25〜30cm
  • 体重:10〜12kg
  • 寿命:12〜14年
  • 被毛:ダブルコート

ラブラドール・レトリーバー

舌の出たラブラドール・レトリーバーの顔

ラブラドール・レトリーバーは、短毛の被毛を持つ大型犬で、そのフレンドリーな性格と高い知能から世界中で非常に人気のある犬種です。

もともとはカナダのニューファンドランド島の漁師たちが使っていた網拾い犬が起源で、イギリスで品種改良され現在の形になりました。

水を恐れず、絡まった網や魚を優しく回収する特性があり、現在では盲導犬や麻薬探知犬、レスキュードッグなど多彩な分野で活躍しています。

被毛はダブルコートの短毛で、撥水性があり手入れは比較的しやすいものの、皮脂が多いため皮膚病リスクがある点に注意が必要です。

特に換毛期には大量の毛が抜けるため、定期的なブラッシングとシャンプーで清潔に保つことが大切です。

飼育には十分な運動量が必要で、活発な体を毎日しっかり動かす時間を設けることが望まれます。

知的好奇心が強い犬種なので、頭を使うゲームやトレーニングで精神的な刺激を与えることもストレス軽減につながります

子犬期のやんちゃな時期からしつけを始めることが成功の鍵です。

基本データ

  • 原産国:カナダ(ニューファンドランド島)発祥、イギリスで品種改良
  • 体高:54〜62cm
  • 体重:25〜36kg
  • 寿命:平均12〜13年
  • 被毛:ダブルコート

ドーベルマン

黄色い花の咲く花畑に耳を立てたドーベルマンが座っている

ドーベルマンは、19世紀にドイツの徴税吏カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンが警備犬として作出した犬種です。

正式名称は「ドーベルマンズ・ピンシャー」で、作出者の姓に由来しています。

被毛は硬質で短毛のシングルコートで、お手入れが簡単なのが特徴です。

引き締まった筋肉質の体型を際立たせており、威厳ある外見ながらも、実は人懐っこく甘えん坊な一面も持っています

賢く優秀な頭脳を持ち、十分な運動量の確保としっかりとしたしつけが必要な犬種です

特に若犬期は朝晩1時間程度の散歩や運動が理想的で、運動不足になるとストレスからの破壊行動や指示への不従順が出ることもあります。

また、子犬の頃から社会性を身につけ、飼い主との主従関係をしっかり築くことが重要です。

注意点としては、ドーベルマンは股関節形成不全胃捻転(胃捻転症候群)のリスクが比較的高い犬種のため、食後すぐの激しい運動は避け、食事の急激な大量摂取にも気をつける必要があります。

短毛でお手入れは簡単ですが、健康管理は念入りに行い、定期的な獣医師の診察を受けましょう。

基本データ

  • 原産国:ドイツ
  • 体高:68〜72cm
  • 体重:30〜45kg
  • 寿命:10〜13年
  • 被毛:シングルコート

ダルメシアン

フェンスに前足をかけて覗き込むダルメシアン

ダルメシアンは、クロアチア(旧ユーゴスラビア領ダルマチア地方)原産の大型犬で、白地に黒や茶色の特徴的な斑点模様が一際目を引きます。

被毛は滑らかで短く、管理しやすいのが特徴です。

光沢のある美しい被毛がエレガントな印象を与えます。

歴史的には、消防馬車の先導犬として活躍し、馬車を守りながら群衆を誘導する役割を担いました。

その華やかな斑点模様は、消防パレードや記念式典などのイベントにおいて象徴的な存在となっています。

性格は飼い主に従順ですが、しっかりとした主従関係を築くことが重要です。

運動量が不足するとストレスを感じやすいため、毎日の遊びや運動時間の確保が欠かせません。

頑固な面もあり、一度覚えたことを変えるのが難しいことから、しつけは早期から計画的に行うことが望ましいです。

問題が生じた場合はプロのトレーナーに相談することをおすすめします。

警戒心が強いため、子犬の頃から人や他の犬との積極的な交流を通じて社会性を育てることが必要です。

力も強いため、特に子どもや高齢者のいる家庭では飛びかかりなどに注意してください。

健康面では、遺伝的に先天性の聴覚障害(聴覚異常)を持つ個体が多いことが知られています。

また、尿路結石のリスクもあるため、日頃から健康管理や尿の変化チェックが重要です。

基本データ

  • 原産国:クロアチア(ダルマチア地方)
  • 体高:54〜61cm
  • 体重:25〜30kg
  • 寿命:11〜13年
  • 被毛:シングルコート

「ラクそう」は誤解?短毛犬の本当の魅力と向き合い方

短毛種の犬と聞くと、「毛が短い=お手入れがラク」と思われがちですが、実際はそうとも限りません

確かに長毛犬に比べてブラッシングやトリミングの手間は少なめですが、短毛ゆえに皮膚が露出しやすく、汚れやすかったり、紫外線や寒さに弱かったりと、別のケアが求められる場面も多くあります。

さらに、抜け毛も意外と多く、洋服や家具に付きやすいため、日常的な掃除やケアは欠かせません。

今回ご紹介した10犬種は、小型犬から大型犬までバリエーション豊かで、それぞれに異なる性格や運動量、必要なケアがあります。

短毛という見た目の印象だけで選ぶのではなく、その犬種の習性や健康傾向、暮らしやすさを理解してから迎えることが大切です。

「短毛=簡単」と思っていた方にこそ知ってほしい、短毛犬とのリアルな暮らし。

その中にこそ、深い魅力と絆が隠されています

あなたのライフスタイルにぴったりのパートナーを見つけて、豊かな毎日をスタートさせましょう。

この記事を書いた人

N. K

大阪生まれ川崎育ち。営業職を経て、現在は出版社にてライターと編集を務める。ゲーム、アニメ、ドラマ、映画、読書が好き。ジムにお金だけ払って全然行ってないのが悩み。第49期 宣伝会議 編集・ライター講座修了。
動物が大好き。実家の猫に塩対応されるので将来飼うなら犬にしようと心に決めている。

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