犬を呼んでも来ないのはなぜ?理由と対処法を徹底解説!

愛犬を「おいで」と呼んでも、無視されることってありませんか
飼い主をちらっと見たり、耳を動かしたりはするのに、駆け寄ってきてはくれない……。そんな時、なんで来てくれないのか心配になりますよね。
犬を呼んでも来ないのは、もしかしたら不安や不調を表すサインかもしれません。
この記事では犬を呼んでも来ない理由と対処法について解説していきます。

この記事を書いた人

かわにしあみ

北海道出身、岐阜県在住。美術館に勤めたのち、現在はオンライン書店の開業をめざしている。ごはんと旅行とライブが大好き。

長らく猫派だったのが、夫の実家にいたラブラドールレトリバーにメロメロになり、大型犬好きに。アウトレットモールや広い公園で犬を眺めるのが大好きです。

犬を呼んでも来ない!まず考えたい3つの理由と対処法

犬は人間の指示を理解し、従う能力がとても高いと言われています。犬の祖先であるオオカミや、チンパンジーより優れている場合すらあります。ではなぜ、呼びかけに応じてくれないのでしょう?名前を呼んでも慢性的に来てくれない状態が続く……。そんな時、まず考えられる主な理由と対処法を3つお伝えします。

まず考えたい理由対処法
信頼関係が築けていないスキンシップや散歩の時間を増やす。呼びかけに反応がなくても怒鳴らず、愛情をもって接する
嫌な経験をした記憶がある「呼ばれると良いことが起きる」と学習させる。来てくれたら必ず褒める
呼び方が毎回違う「おいで」など呼び方を1つに統一する(家族間でも揃える)

信頼関係が築けていない

近年の研究により、犬は人との信頼性を認識しているということが分かっています。つまり、犬が飼い主の指示に従ってくれるのは、信頼関係があるから。愛犬が呼びかけに反応してくれない原因として、十分な信頼関係を築けていないことが考えられます。信頼関係が築けていないと感じる場合、適度なコミュニケーションを心がけましょう。愛犬と過ごす時間が足りないと感じたら、スキンシップや散歩の時間を徐々に増やしていくとよいでしょう。呼びかけに反応がなかった際「呼んだのに無視された」と不機嫌をあらわにしたり、怒鳴ったりすると、犬が恐怖心を抱いてしまう原因になります。犬の気持ちを尊重し、愛情をもって接することが重要です。

嫌な経験をした記憶がある

愛犬の苦手なことをする時に犬の名前を呼んだりしていると、呼ばれる=嫌なことが起こると認識してしまう可能性があります。例えば、遊んでくれると思って駆け寄っていったのに、ケージに入れて病院に連れていかれたら嫌な気持ちになりますよね。飼い主にとっては些細なことでも、犬にとっては大きなストレスであることも考慮に入れましょう。この場合、「呼ばれると良いことが起きる」と犬に学ばせることが重要です。愛犬が来てくれたら、とにかく褒めることが大切です。「おいで」と呼ばれて行った先に楽しいことがあると学習させ、成功体験を積ませてあげましょう。

呼び方が毎回違う

愛犬を呼ぶ際に「おいで」「カム」などさまざまな掛け声を使っている場合、「おいで」という言葉の意味を理解していないことが考えられます。犬が混乱しないよう、呼び方を統一することが重要です。「おいで」「カム」「こっち来なさい」などばらつきがある場合は一つに決めましょう。家族間で呼び方が異なっている時は、話し合って統一しましょう。

急に来なくなった場合は不調のサイン?

急に来なくなった場合は不調のサイン?

いつも来てくれるのに急に反応しなくなった時は、以下の理由が考えられます

  • 遊びに夢中になっている
  • すねている
  • 疲れている
  • 体調が優れない

多くは一時的なものですが、注意したいのは体調不良のサインです。

ワン!ポイント こんな様子は動物病院へ

元気がなくぐったりしている、食欲がない、いつもと明らかに様子が違う…そんな時は、動物病院に相談することも大切です。『呼んでも来ない』が体調不良のサインであることもあります。

年齢やバックグラウンドによって異なる”反応の違い”

年齢やバックグラウンドによって異なる”反応の違い”

犬を呼んでも来てくれない主な原因や、急に来てくれなくなった理由、その対処法について解説してきました。しかし、ひとくくりに「犬」といっても、その性質はさまざまです。生後間もないのかシニアなのか、年齢によっても違うでしょう。元々保護犬であったり、トラウマを抱えているなど、バックグラウンドについても考慮に入れる必要があります。年齢やバックグラウンドによって生じる反応の違いについて解説します。

シニア犬の場合

「高齢犬の行動変化と飼い主の意識調査」(秋田・内田, 2007)によると、高齢犬との生活で困っている行動として「呼んでも無反応」を挙げた飼い主は56.8%いました。シニア犬では、聴力や反応速度に個体差があります

体格シニア期の目安
小型犬7歳以降
中型犬7〜8歳以降
大型犬5〜6歳以降

シニア期にあたる飼い犬の反応が鈍くなってきたと感じたら、加齢による聴力の低下が関係しているかもしれません。また、認知機能不全(CDS)や認知症など、高齢の犬特有の病気を発症している場合も考えられます。シニア犬にみられる行動変化は、適切な処置や対応をすることで進行を抑制できることが分かっています。シニア犬が呼んでも来なくなったら、早めに動物病院を受診しましょう。

ワン!ポイント CDS(認知機能不全症候群)とは?

Cognitive Dysfunction Syndrome の頭文字で、加齢に伴う脳の変化で起こる、いわゆる犬の認知症のことです。CDSを含むシニア犬の行動変化は、早めに気付いて適切に対応することで進行を抑制できるとされています。

元保護犬・トラウマ持ちの犬の場合

元保護犬やトラウマ持ちの犬は、これまでの生活環境が不安定だったために、飼い主の呼びかけに応じないことがあります。過去に虐待やネグレクトを受けていた場合、人間に対する不信感や恐怖を抱いていることがあります。この場合、徐々に信頼関係を築いていくことが大切です。過去の経験から、呼びかけに反応することで問題を引き起こす可能性があると学習してしまっているケースもあります。呼んで来てくれた時は必ず褒め、呼びかけがポジティブな経験であることを伝えましょう。環境の変化にストレスを感じ、それが原因で呼びかけに応じないこともあります。犬がリラックスできる環境を整え、犬のペースに合わせて少しずつ絆を深めていきましょう。

まとめ

まとめで犬のお手をしている写真

犬を呼んでも来ないのは、愛犬の不安や不調を知らせるシグナルともいえます。「嫌なことが起きるかも」という不安な気持ちや、身体の不調が潜んでいるかもしれません。または加齢、バックグラウンドによる変化も考えられます。なぜ来ないのかをよく観察して、しつけや過ごし方の見直しを図ったり、時には専門家に相談するなどして対処していきましょう。愛犬の気持ちに寄り添い、より信頼し合える関係を築いていけるといいですね!

 この記事の監修者

鮎川 多絵 (愛玩動物飼養管理士2級・ライター)

東京都出身。1986年10月生まれ。趣味は映画鑑賞・1人旅・散歩・動物スケッチ。
家族は保護犬1匹保護猫2匹(+空から見守る黒うさぎのピンキー)。

犬と私
子供の時からイヌ科動物が大好きでした。戸川幸夫氏の「牙王」で狼犬に憧れ、シートン動物記で「オオカミ王ロボ」に胸を打たれました。特に大きな犬のゆったりとした雄姿には目を奪われます。保護犬と保護猫の飼育経験から、動物関連の社会問題、災害時のペット同伴避難について意識を向けています。

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資格
愛玩動物飼養管理士2級 防災コーディネーター 学芸員 登録日本語教員

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