
ふわふわの毛並みをまとった大型犬って、見るだけで癒される存在ですよね。
ゴールデン・レトリーバーをはじめ、世界には「毛の長い大型犬」がたくさんいます。
今回は、見た目も性格も魅力たっぷりな毛の長い大型犬を10種紹介!
それぞれの特徴や原産国などの基本情報に加えて、「日本国内で出会える場所」も紹介します。
ふわふわ・モフモフな大型犬に癒されたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事を書いた人
毛の長い大型犬ってどんな犬?
ふわふわの豊かな被毛と大きな体格を持つ毛の長い大型犬たちは、世界中で愛されてきました。
見た目の美しさはもちろん、毛質や毛量、被毛の個性も犬種ごとにさまざまです。
毛の長い犬(長毛種)の基本の特徴
「長毛種(ちょうもうしゅ)」と呼ばれる犬たちは、直毛、巻き毛、シルクのような滑らかな毛並みなど、さまざまな被毛を持っています。
こうした違いは、見た目の印象だけでなく、日常のお手入れ方法にも関わってきます。
ダブルコートとシングルコート
長毛種の被毛構造には、大きく分けて「ダブルコート」と「シングルコート」の2つのタイプがあります。

ダブルコート
オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二重構造になっています。
防寒性・防水性に優れているという特徴があります。
また、春と秋には「換毛期(かんもうき)」と呼ばれる大量の抜け毛シーズンがあります。
ダブルコートの大型犬の例:サモエド、バーニーズ・マウンテン・ドッグ

シングルコート
オーバーコート(上毛)のみの一層構造。換毛期がないか、ごく軽いため、抜け毛は比較的少なめです。
しかし、毛が伸び続ける犬種も多いため、定期的なトリミングが必要です。
シングルコートの大型犬の例:アフガン・ハウンド、ボルゾイ

ダブルコート犬種に見られる、季節の変わり目(春・秋)に下毛が大量に抜け落ちる現象。
健康管理や室内掃除の負担にも関わるため、犬種選びの際には被毛構造もチェックしておくと安心です。

見た目ではシングルコート・ダブルコートの違いはわからないね。同じふわふわでも、実はタイプが違って奥深い!
写真で見る!毛の長い大型犬10選
ここでは、世界のふわふわな大型犬たちを10種紹介します。
それぞれの被毛タイプ(シングルコート/ダブルコート)にも注目してみてください。
ゴールデン・レトリーバー

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ゴールドまたはクリーム
- 性格:賢く、友好的で家族思い
- 特徴:盲導犬やセラピー犬としても活躍する、人気の高い犬種です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:56~61cm メス:51~56cm | オス:29~32kg メス:25~27kg | イギリス |
サモエド

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ホワイト、クリーム
- 性格:穏やかで社交的
- 特徴:アーモンド型の目ときゅっと上がった口角で「サモエドスマイル」と呼ばれる笑顔が魅力的です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:54~60cm メス:50~56cm | 16~30kg | ロシア |
バーニーズ・マウンテン・ドッグ

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ブラック、ホワイト、ブラウンのトライカラー
- 性格:穏やかで温厚。家族思い。
- 特徴:美しい毛並みと、骨太でどっしりとした佇まいが特徴。スイスで農作業犬として活躍していた歴史があります。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
58~70cm | 30~45kg | スイス |
ボルゾイ

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:多様(ホワイト、ブラック、ブラウンなど)
- 性格:穏やかで優雅
- 特徴:長い手足に小さな頭で、モデルのようなスタイルが特徴です。優雅な外見と走る姿が美しい犬種です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:75~85cm メス:68~78cm | オス:34~47kg メス:25~40kg | ロシア |
オールド・イングリッシュ・シープドッグ

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:グレー、グリズル(黒ベースの混合色)
- 性格:友好的で遊び好き
- 特徴:顔も体も長い毛におおわれていて、ぬいぐるみのようなかわいらしい見た目が特徴です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:約61cm メス:約56cm | 27~45kg | イギリス |
アフガン・ハウンド

- 被毛:シングルコート
- 毛色:さまざま
- 性格:独立心が強く、優雅。活発で献身的。
- 特徴:大型犬としては珍しい、引きずるほどの長毛が特徴です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:68~74cm メス:63~69cm | 22~27kg | アフガニスタン |
ニューファンドランド

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ブラック、ブラウン、グレー、ホワイト&ブラック
- 性格:穏やかで優しく、フレンドリー
- 特徴:甘えん坊で人が大好き。水難救助犬としても活躍する泳ぎの得意な犬種です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:約71cm メス:約66cm | 54~68kg | カナダ |
レオンベルガー

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:ライオン・イエロー、レッド、レディッシュ・ブラウン、サンドなど
- 性格:従順で落ち着きがある
- 特徴:ライオンのような風貌が特徴の超大型犬です。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:72~80cm メス:65~75cm | 34~50kg | ドイツ |
コモンドール

- 被毛:ダブルコート
- 毛色:アイボリー
- 性格:自立心と警戒心が強い
- 特徴:別名「モップ犬」。特徴的なモップのような毛は、羊毛のようなアンダーコートに、ウェーブがかかったオーバーコートが巻きついて縄状になっている。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:70cm以上 メス:65cm以上 | オス:50~60kg メス:40~50kg | ハンガリー |
グレート・ピレニーズ


これ、僕の写真っす~! おめかしして撮影してもらったっすよ~!!!
- 被毛:ダブルコート
- 毛色:白。グレーや、淡いイエローやオレンジの模様が見られる場合もある。
- 性格:穏やかで優しく、忍耐強い。また、独立心が強く率先して行動する傾向がある。
- 特徴:厳しい寒さから身を守るため、毛は長く厚いダブルコート。番犬だった歴史から、警戒心が強い一面もあり、初めての人や動物に対して攻撃的な行動を見せる場合もある。賢く、自分で判断する独立心も持ち合わせている。
体高 | 体重 | 原産国 |
---|---|---|
オス:70〜80cm メス:65〜75cm | 50〜60kg | フランス |
毛の長い大型犬のお手入れの基本
長毛種のお手入れはなぜ大切?
毛の長い大型犬たちは、その美しい被毛を保つために、日々のお手入れが欠かせません。
特に日本の高温多湿な気候では、被毛に湿気や汚れがたまりやすく、放置すると毛玉や皮膚トラブルの原因になることもあります。
・冷房による室内温度管理
・水分補給
・こまめなブラッシング
以上の3点がとても大切です。
抜け毛対策とブラッシングのポイント
毛の長い大型犬のお手入れは、被毛のタイプによって異なります。
ダブルコートの場合
春と秋の換毛期には、大量の抜け毛が発生します。
毎日のブラッシングで下毛を取り除き、皮膚トラブルや毛玉を防ぎましょう。
また、室内の掃除頻度も増やして、清潔な環境を保つことが大切です。
シングルコートの場合
換毛期がないため抜け毛は比較的少なめですが、毛が伸び続ける犬種も多いです。
日常的なブラッシングで毛玉を防ぎ、必要に応じて定期的なトリミングも取り入れましょう。
それぞれの被毛タイプに合わせたケアを習慣にすることで、愛犬の健康と、ふわふわの美しい被毛を守ることができます。
今すぐモフりたい!毛の長い大型犬に会える場所
実際に、毛の長いふわふわの大型犬たちに触れ合ってみたい!という方には、以下のスポットがおすすめです。
※施設情報や在籍犬種などの記載内容は2025年4月時点のものです。
那須どうぶつ王国(栃木県)
- 触れ合える大型犬:サモエド、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ゴールデン・レトリーバー、スタンダードプードルなど(※2024年6月時点)
- 特徴:広大な敷地で、犬たちと自然の中で触れ合える。
- 公式サイト:https://www.nasu-oukoku.com/
世界の名犬牧場(群馬県)
- 触れ合える大型犬:グレート・ピレニーズ、ゴールデン・レトリーバー、スタンダードプードル、シベリアン・ハスキーなど
- 特徴:ふれあいコーナーで世界各国の多彩な犬種と触れ合えるほか、ドッグランやペットショップも併設。
- 公式サイト:https://www.meiken-bokujou.com/
つくばわんわんランド(茨城県)
- 触れ合える大型犬:グレート・ピレニーズ、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ゴールデン・レトリーバーなど
- 特徴:90種1,000頭の犬猫が暮らす日本最大級の犬猫のテーマパーク。「わんわんレンタル」で好みの犬とお散歩体験ができる。ふれあい広場では大型犬との触れ合いも可能。
- 公式サイト:https://wanwan-land.co.jp/
地域によっては、大型犬が看板犬を務めるドッグカフェや施設もあります。
「〇〇(地名)+大型犬 カフェ」などで検索してみると、素敵な出会いがあるかもしれません。
まとめ
ゴールデン・レトリーバーをはじめ、毛の長い大型犬たちは、見た目だけでなく性格にもそれぞれの魅力があります。
日本ではあまり見かけない犬種も多いですが、牧場などの施設やドッグカフェなどで出会えるチャンスもあります。
また、同じ長毛でも抜け毛の多さやお手入れの手間は犬種によってさまざま。
気になる犬がいたら、見た目だけでなく性格や毛質にも注目してみると、より「好き」が深まるはず。
この記事をきっかけに、ふわふわ・モフモフの世界にひたってみてください。
この記事の監修者

鮎川 多絵 (愛玩動物飼養管理士2級・ライター)
東京都出身。1986年10月生まれ。趣味は映画鑑賞・1人旅・散歩・動物スケッチ。
家族は保護犬1匹保護猫2匹(+空から見守る黒うさぎのピンキー)。
犬と私
子供の時からイヌ科動物が大好きでした。戸川幸夫氏の「牙王」で狼犬に憧れ、シートン動物記で「オオカミ王ロボ」に胸を打たれました。特に大きな犬のゆったりとした雄姿には目を奪われます。保護犬と保護猫の飼育経験から、動物関連の社会問題、災害時のペット同伴避難について意識を向けています。