
毛の長い犬の魅力とは?
犬には短毛犬(たんもうけん)と長毛犬(ちょうもうけん)がいます。
その中でも、ふわふわ・もふもふの毛をもつ「長毛犬」は、まるでぬいぐるみのようなかわいらしさで、人を癒してくれる存在です。
見ているだけでもかわいいですが、実際に触れることで、より深い幸福感を感じられるでしょう。
例えば、ポメラニアンやパピヨンなどは、小型の長毛犬として人気です。
この記事では、小型犬から大型犬までサイズごとに紹介し、被毛タイプ、日常のお手入れポイント、そして実際に会える場所など、長毛犬の魅力をお伝えします。
犬種ごとの個性や奥深い魅力があり、見た目だけでなく性格も多様です。
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毛の長い犬ってどんな犬?
長毛犬とは、長い被毛を持つ犬種のことを指します。
直毛・巻き毛・光沢のあるシルキーな毛並みなど、毛質にもさまざまなバリエーションがあり、見た目の美しさはもちろん、なでたときの手触りにも個性があります。
毛の長い犬にはどんな魅力があるの?
ふわふわ、もこもことした被毛は、まるでぬいぐるみのよう。
見た目のかわいらしさはもちろん、抱きしめたり撫でたりすることで癒し効果も抜群です。
中には優雅で上品な雰囲気をもつ犬種も多く、愛犬との暮らしに華やかさを与えてくれます。
毛の長い犬にはどんな種類がいるの?
ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャー・テリアといった小型犬から、ゴールデン・レトリーバー、サモエド、アフガン・ハウンドのような大型犬まで、長毛犬は幅広く存在します。
犬種によって被毛の長さ・質・お手入れの難易度も異なるため、自分のライフスタイルに合った犬種選びがポイントです。
長い毛のメリット・デメリットは?
メリットとしては、まず何と言ってもぬいぐるみのようなかわいらさと高級感があります。
撫で心地がとても良く、触れることで癒しを感じられるのも長毛犬ならでは。
見た目が華やかな点も人気の理由です。
一方で、デメリットもあります。
抜け毛が多く、毛玉ができやすい犬種も多いため、こまめなケアが欠かせません。
毎日のブラッシングが必要な場合もあり、シャンプーやトリミングの手間・費用もそれなりにかかります。
被毛の構造の違い:ダブルコートとシングルコート
- ダブルコート
上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二層構造。防寒・防水性に優れ、換毛期(春・秋)に大量の毛が抜けます。例:ポメラニアン、シベリアン・ハスキー、バーニーズなど。 - シングルコート
上毛のみで構成されており、抜け毛が少なめ。ただし毛が伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。例:マルチーズ、プードル、ヨークシャー・テリアなど。
被毛の構造や性質によって、お手入れの頻度や必要な道具が異なるため、犬種選びの際は必ずチェックしておくと安心です。

毛の長さだけでなく、「ダブルコート」と「シングルコート」という違いがあるのは驚きでした。抜け毛の多さにも関係しているんですね!
意外と知られていない。長毛犬7選
日本の長毛犬
日本の伝統的な犬種のなかでは、狆(ちん)や日本スピッツが、小型の長毛犬として知られています。
特に、狆は絹のような長い毛を持ち、穏やかで愛嬌のある性格が魅力です。
日本では長毛犬が少ないですが、以下の犬種が知られています。
犬種 | 被毛の種類 | 性格 | 体高 | 体重 | 毛の特徴と性格 |
---|---|---|---|---|---|
日本スピッツ | ダブルコート | 明るく社交的 | 30〜38cm | 7〜10kg | 真っ白でふわふわの毛。しつけやすく家庭犬向き。 |
狆(ちん) | シングルコート | 穏やか・愛嬌 | 20〜27cm | 2〜5kg | 絹のような長毛、飼い主に甘えるのが好き。 |
日本の長毛犬は数が少ないものの、それぞれ美しい毛並みと愛らしい性格です。
世界の代表的な長毛犬
世界には美しい長毛を持つ犬種が多数います。特に人気が高いのが以下の犬たちです。
犬種 | 被毛の種類 | 性格 | 原産国 | 毛の特徴と性格 |
---|---|---|---|---|
アフガン・ハウンド | シングルコート | 優雅・独立心が強い | アフガニスタン | 絹のような柔らかく長い毛に全身がおおわれている。猟犬としての一面もある。 |
サモエド | ダブルコート | 社交的・穏やか | ロシア(シベリア) | 真っ白な厚い被毛。「サモエドスマイル」と呼ばれる笑顔が特徴。 |
バーニーズ・マウンテン・ドッグ | ダブルコート | おおらか・家族思い | スイス | 三色のトライカラーの長毛を持ち、温和な性格で家族に従順。 |
ゴールデン・レトリーバー | ダブルコート | 友好的・賢い | イギリス | クリームやゴールドの美しい長毛。介助犬や水難救助犬として活躍。 |
オールド・イングリッシュ・シープドッグ | ダブルコート | 温厚・陽気 | イギリス | もこもこした被毛。牧羊や番犬として活躍し、ショードッグとして人気。 |
グレートピレニーズ | ダブルコート | 温厚で愛情深く甘えん坊 | フランス | 大きな体格と、生まれ故郷のピレネー山脈が名前の由来。寒冷地の牧羊犬として、毛並みが発達した。 |
これらの犬種は、その長毛の美しさだけでなく、優れた能力や性格でも多くの愛犬家に愛されています。
長毛犬のお手入れ方法とは
長毛犬は、美しい被毛を保つために日々のお手入れが欠かせません。
ブラッシング
- 毛玉を防ぐために、毎日のブラッシングがおすすめです。(10~20分程度)
- 毛質に応じたブラシ(スリッカーブラシ、ピンブラシなど)を使い分けましょう。
シャンプー・トリミング
- 月1〜2回のシャンプーが目安
- シングルコートの犬種は、定期的なカットが必要なことも
換毛期の対策(ダブルコート犬)
- 春・秋の換毛期は抜け毛が激増
- 専用のコームでアンダーコートをしっかり取り除きましょう

長毛犬のお手入れは大変なこともありますが、きちんとケアする時間が、犬との大切なコミュニケーションにもなりますね。
最後に 日本ではどこで会える?
例えば、ペットショップは、小型の長毛犬を扱うことが多いです。
ペットショップで探す際、長毛犬の種類を覚えて探すことが重要です。
まずは、写真で「推しの長毛犬」を探してみるのはいかがでしょうか。
自分に合った犬種を見つけるヒントとなるでしょう。
また、カフェや保護団体、ドッグショーなどでも長毛犬に出会える機会があります。
近年では同じ犬種だけを集めたカフェも人気です。
例えば、日本では「サモエドカフェ」があり、サモエドだけを集めたカフェが存在します。
毛の長い犬には、それぞれに魅力的な見た目や性格があります。
長毛だからこそ、ブラッシングの際、毛の長さに苦労があるかもしれません。
その分、愛情を注ぎ、愛犬との生活を楽しんでみてください。
この記事の監修者

吉田萌 (NPO法人ドッグトレーナー2級)
国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。
噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを里親に迎えた事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。保有資格はNPO法人ドッグトレーナー2級の他に、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級など。
資格
NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級