
愛犬と暮らす中で一番考えなければならない問題といっても過言ではないのが『トイレ事情』ではないでしょうか?
お散歩の時に排せつさせる他に、室内にペットシーツを敷く飼い主さんも多いと思いますが、
「ペットシーツを置く場所の正解はあるの?」
「どうすれば掃除が楽にできる?」
などなど…。悩みは尽きないですよね。
今回はそんな犬のトイレ事情を徹底解説しちゃいます!
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犬のトイレは室内に必要?

そもそも、犬のトイレは室内に必要なのでしょうか?
トイレトレーニングの方法には正解がなく、しつけ方も飼い主さんによってそれぞれ異なります。
しかし、お散歩の際に野外で排せつさせている場合でも、室内にもトイレを設置した方が良いといわれています。
なぜかというと、トイレを室内に設置するデメリットよりもメリットのほうが大きいからです。
では、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
犬のトイレが室内にあるメリット
メリットは主に以下の3つです。
雨や台風といった、天候により散歩が困難な場合でも、室内にトイレがあればいつでも排せつさせることが可能です。
パピー(1歳頃までの仔犬)の頃からペットシーツで排せつするようにしつけていくと、ペットシーツ=排せつと結び付けやすく、トイレトレーニングを覚えやすいといわれています。
足腰が弱ってきたシニア犬は、短時間であっても野外の散歩が難しくなってきます。室内にトイレを設置しておくと、いつでも排せつが可能なのでとても安心です。

昔飼っていた愛犬がシニアになったとき、室内で排せつすることを覚えてくれていたので、個人的に室内にトイレを設置するのは賛成です。天候に左右されないのも強みですね。
犬のトイレが室内にあるデメリット
デメリットは主に以下の3つです。
ペットシーツには水分を吸収する素材が使われているため、体内に入ると膨張し、腸管内が塞がれてしまう『腸閉塞』という病気を引き起こす可能性があります[1]。
[1]大王製紙株式会社エリエール「犬がペットシーツを食べるのを防ぐには?原因と対策について解説」
犬の一日の尿量は体重1kgあたり28~47mlといわれています[2]。
20㎏以上の大型犬だと、スーパーワイドサイズのペットシーツでもすぐにいっぱいになってしまい、排せつの度にペットシーツを交換する手間がかかります。
[2]大王製紙株式会社エリエール「犬のおしっこの回数の目安は?量や色の目安のほか病気のサインも解説」
犬は本能的に柔らかい場所をトイレとして認識する習性があります。そのため、室内で排せつを覚えると、特にカーペットやソファー等といったふかふかした質感の場所には粗相されてしまう可能性があります。

排せつ臭や掃除を考えると手間ではありますが、室内にトイレを設置するのはメリットの方が大きそうです。
しかし、ペットシーツの誤飲や粗相を防ぐためにも、あらかじめしつけをしっかり行う必要がありますね。
ペットシーツは室内のここに敷くのがおすすめ!

ペットシーツを設置する最適な場所は、部屋の間取りによってそれぞれ異なりますが、主に以下の三つとなります。
寝床から離れた場所
犬は寝床とは離れた場所で排せつする習性があります。
そのため、寝床とトイレを離してあげた方が良いでしょう。
但し、パピーの頃はトイレの認識がまだできていないため、クレートやサークルの中にペットシーツを置くなどして、トイレトレーニングを行うと良いでしょう。
生活音が少ない静かな場所
犬は人の何倍も聴覚が優れています。
ガヤガヤとうるさい場所では、落ち着いて排せつすることができないため、テレビや家族が団らんする場所の近くは避けた方が良いでしょう。
脱衣所
排せつ臭や衛生面が気になる方は、脱衣所がおすすめです。水場が近いため、楽に掃除をすることができ、常に衛生的に保つことができます。
風水的に避けた方が良い設置場所
トイレは『不浄なエネルギー』が立ち上がるため、風水的に避けた方がいい場所があります。
こちらも間取りによっては仕方ないこともありますが、飼い主の目線でもわんちゃんの目線でも、避けたほうが良いと考えられます。
キッチンやダイニング
「食」に関連する場所の気が乱れると、ペットだけではなく飼い主さんの運気も悪くなり病気やケガが多くなるといわれています。
食事をする近くにトイレがあると、衛生面的にも心配ですよね。
玄関
玄関はエネルギーの入り口であるため、常に美しく保ちたい場所です。不浄なエネルギーが立ち上がるトイレは置かない方が好ましいでしょう。
また、犬がどのタイミングで排せつしているかも把握できないので、すぐ排せつ物を片付けられないのもデメリットの一つです。
リビングの中央
家族が集まるリビングの中央に置いてしまうと、不浄なエネルギーがそのまま滞ってしまうといわれています。
排せつ中の姿を見られるのを嫌がる犬もいるため、トイレは真ん中ではなく端にあった方が良いでしょう。
犬のトイレを清潔に保つコツ

人と同じく、犬も清潔なトイレを好みます。
犬のトイレを汚れたままにしてしまうと、以下のようなリスクがあります。
- 犬が排せつを我慢してしまう
- 排せつ物を踏んでしまう
- トイレとは違う場所で粗相をしてしまう
そこで、犬のトイレを清潔に保つコツをお伝えします。
排せつ物はすぐに処理をする
時間が経つほどニオイが室内に染み付いてしまうため、排せつ物はすぐ片付けるようにしましょう。
特にうんちは、放置してしまうと、犬が踏んづけてしまったり、食糞をしてしまうリスクが増えるため、すぐ片付けた方が良いでしょう。
トイレに流せる処理袋を使用するのもおすすめです。
吸水性の高いペットシーツを選ぶ
ペットシーツにも様々な種類があります。
厚手で吸水性の高いペットシーツを選ぶと、おしっこのニオイが広がりにくく、犬の足が汚れにくいのでおすすめです。
トイレトレーやマットは週に一回水洗いをする
常に清潔に保つためには一週間に一回は洗剤を使って水洗いしましょう。
特に汚れは目立つ部分には、クエン酸が配合されているお風呂用洗剤を使うとより効果的です。
まとめ
犬のトイレについて色々解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
散歩の時だけ排せつさせるという方も多いと思いますが、室内にトイレがあると、いざという時に安心ですね。
ペットシーツやペットトレーは様々な種類があるので、愛犬にあった物を選んで、快適なドッグライフを過ごしてくださいね!
この記事の監修者

吉田萌 (NPO法人ドッグトレーナー2級)
国際動物専門学校 しつけ・トレーニング学科卒。
噛み・吠え癖の酷い元保護犬のビーグルを里親に迎えた事をきっかけに『褒めてしつける』を念頭に活動。 自身の経験を活かし、しつけイベントにて飼い主に寄り添ったトレーニング方法を指導。 ナチュラルペットフード・栄養学の知識にも精通。保有資格はNPO法人ドッグトレーナー2級の他に、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級など。
資格
NPO法人ドッグトレーナー2級、しつけアドバイザー2級、愛玩動物飼養管理士、ドッググルーマー2級