
犬にストレスなく健康的に過ごして欲しいと思っている方は多いと思います。
犬も人間と同様に「睡眠」は非常に重要です。
ただ犬の寝床についてしっかりと考えたことがあるという方はとても少ないのではないでしょうか。
そこで今回は犬にぐっすり睡眠をとってもらう上でどういった寝床が快適なのか、犬の寝床としておすすめの環境やグッズを紹介します。
ぜひこちらの記事を参考にして、大切なペットの寝床を作ってみてください。
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犬にとっての睡眠とは?
人間と同じく、犬も「睡眠」が非常に重要です。
犬の睡眠時間は、1日12〜14時間の睡眠が推奨されており、子犬の場合は18〜20時間眠ることも珍しくないと言われています。
時期 | およその睡眠時間 |
---|---|
子犬 | 約16~18時間 |
成犬 | 約12~15時間 |
老犬 | 約12~18時間 |
睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠がありますが、犬や猫はノンレム睡眠の時間が短いため、このことから睡眠時間が人間よりも長くなっていると言われています。
犬が睡眠不足になると、人間と同じくストレスがたまったり、体力や免疫が低下したりして、病気を発症する原因になります。
よって、犬を飼う際はしっかりと睡眠を取れるような環境を作ってあげることが大切です。
犬がぐっすり眠れる寝床の条件?

では、犬がぐっすり寝ることができる環境とはどういった条件下なのでしょうか?
<室温>
犬も人間と同じく、暑すぎたり寒すぎたりすると安眠することはできません。
1年を通して、室温22~25℃で湿度50%程度に保つことで快適に過ごすことができます。
<音>
温度だけでなく犬が睡眠を行う上で「音」も大切で、物音がする場所やテレビなどの音が大きく届く場所は落ち着いて眠れません。
よって、静かな環境で安全な場所を寝床にすると良いでしょう。
<光>
犬は直射日光が当たる場所や強い光が当たる場所では、ぐっすり睡眠をとることができません。
よって、直接強い光が当たらない場所を寝床にしましょう。
犬がぐっすり眠れる寝床の作り方
犬がぐっすり睡眠を取れる寝床の作り方としては、温度や音・光などの環境条件を犬がぐっすり眠れる寝床の適切な条件に調整するとともに、飼い主の存在を感じられ、安心してリラックスできる場所を寝床として用意すると良いでしょう。
また犬は四方を囲まれた狭い場所を好むため、ケージなどを使用する場合は布やタオルをかけてあげて刺激から守ってあげるのがおすすめ。
ケージを使用しない場合は、照明を暗くしてあげたり、カーテンを閉めてあげたりすると良いでしょう。
人と一緒に寝るのは犬にストレス?

人の気配を敏感に察知しやすく警戒心が強いため、一緒に寝ると良くないと思われがちですが、むしろ逆。飼い主と一緒にいることで安心できるため、飼い主が犬と寝ることはとても良いことです。
ただし、信頼関係が築けていない人間と睡眠を取ることはストレスに繋がってくるため、犬を飼い始めの頃は注意しましょう。
またいつも飼い主と一緒に寝る習慣がついてしまうと「分離不安症」を発症する可能性があります。発症すると常に飼い主と一緒にいないと犬が強いストレスを感じ、吠えたり、破壊行動を起こしてしまうこともあります。
愛犬と一緒に寝たいという気持ちは非常にわかりますが、毎日犬と睡眠をとることは控えるようにしましょう。
犬の寝床におすすめのグッズ
では、最後に犬の寝床を作る上でおすすめのグッズを紹介します。
クレート

四方を囲まれた狭い場所を好むため、クレードは睡眠場所として非常におすすめです。
ベッドマット

季節や体の大きさに合わせて商品を選ぶと良いでしょう。ベットマットはふかふかした感触がおすすめです。
犬用寝具の除菌・消臭グッズ
犬は清潔感がある場所を好みます。また衛生的に良くない場所で睡眠をとるとストレスに繋がり、病気になる可能性もあります。
ペット用の除菌・消臭スプレーが販売されているので、そちらを活用して犬の睡眠場所を清潔にしましょう。
まとめ
今回の記事では、犬がぐっすり睡眠を取れる環境条件や寝床作り、おすすめグッズをご紹介しました。
人間と同じく犬にとって睡眠時間は非常に大切なもの。睡眠が十分に取れないとストレスや病気の原因になってしまいます。
いつもペットに元気に過ごしてもらうために、飼い主として「睡眠」についてしっかり考えるようにしましょう。
まだ睡眠環境を整えていないという方は、こちらの記事を参考に、まずは犬の寝床を作るためのおすすめグッズから購入してみると良いかもしれません。
この記事の監修者

鮎川 多絵 (愛玩動物飼養管理士2級・ライター)
東京都出身。1986年10月生まれ。趣味は映画鑑賞・1人旅・散歩・動物スケッチ。
家族は保護犬1匹保護猫2匹(+空から見守る黒うさぎのピンキー)。
犬と私
子供の時からイヌ科動物が大好きでした。戸川幸夫氏の「牙王」で狼犬に憧れ、シートン動物記で「オオカミ王ロボ」に胸を打たれました。特に大きな犬のゆったりとした雄姿には目を奪われます。保護犬と保護猫の飼育経験から、動物関連の社会問題、災害時のペット同伴避難について意識を向けています。