
最近はSNSなどでも人気のヒマラヤチーズ。
カチカチに硬くて長持ち、犬が夢中でチーズを噛んでいる姿は見ていてかわいいですよね。
その一方で「ヒマラヤチーズは危険」という投稿を見かけることも…。
この記事では、ヒマラヤチーズが本当に犬にとって危険なのか、安全な与え方や注意点、万が一の対処法、さらにはちょっとしたアレンジ方法まで、徹底的に解説します!
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ヒマラヤチーズとは?
ヒマラヤチーズとは、ヤギや牛のミルクを発酵・乾燥させて固めたナチュラルチーズです。
ヒマラヤ地方の伝統的な保存食「チュルピ」を犬用にアレンジしたもので、香ばしい香りと硬さが特徴的です。
現在では無添加・グレインフリーなど、ナチュラル志向の犬用おやつとして注目されています。
チーズは大きく、「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられます[1]。
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズとは、乳を乳酸菌や酵素で固め、水分を除去したものや熟成させたものです。世界中に1,000種類以上のナチュラルチーズがあるといわれ、味も食感も見た目もさまざまです。ナチュラルチーズは加熱されておらず、乳酸菌が生きており、熟成が進んで味わいが変化していきます。
プロセスチーズ
プロセスチーズはナチュラルチーズを溶かし、添加物を加えて再び成形したものです。乳酸菌は加熱処理によって死んでしまっています 。
[1]MEDI PALETTE「乳酸菌とは?効果や摂取源の食べ物、腸内環境改善のポイントを紹介」
ヒマラヤチーズは犬に危険?
基本的には、ヒマラヤチーズは安全性が高く、正しく与えれば問題のないおやつです。
栄養的にも、たんぱく質やカルシウム、ビタミンなどが含まれており、特に歯の健康維持やストレス解消に役立つといわれています。
しかし、危険といわれる理由がいくつかあります。具体的に見ていきましょう。
硬さと誤飲リスク
危険といわれる理由の一つは、ヒマラヤチーズの硬さと飲み込み時の誤飲リスクがあります。
ヒマラヤチーズは非常に硬く、最後のかけら(5cm以下)になると、誤って丸飲みしてしまうリスクがあります。
これにより、のどや腸に詰まる=腸閉塞や窒息の危険があるため、小さくなったら食べるのをやめさせて、回収することが重要です。
雑菌やカビのリスク
長時間口に入れたり、床に置いたまま放置すると、湿気や唾液によって雑菌やカビが発生する恐れがあります。
特に、一度噛んだものを何日も食べるのは不衛生なので、食べ終わったら水で拭き取り、風通しのよい場所で乾燥保管するのが理想的です。
安全に楽しむための与え方
ヒマラヤチーズを安全に楽しむためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 必ず見守りながら与えること
- 長時間与えない
- 飲み込めない大きさのまま与える
- 床に落とさず、清潔な場所で使う
特に大型犬の場合、顎の力が強いため、噛み砕いてしまうリスクも高まります。しっかり様子を見ながら与えましょう。
誤飲の対処法
気づいたらかけらを丸ごと食べてしまった!そんな時は、次の点に注意して対応してください。
- 元気があり嘔吐や下痢がない場合:ある程度注意して様子を見てください。少しでもおかしいと感じることがあれば、すぐに病院へ連れて行ってください。
- お腹が張っている・ぐったりしている・吐き気がある場合:すぐに動物病院へ連れて行ってください。
消化されず詰まってしまうと、手術が必要になるケースもあるため、慎重に判断しましょう。
アレンジレシピ:レンチンチーズパフ
誤飲防止の為に残った小さなチーズのかけらを捨てずにアレンジしませんか?ここではアレンジレシピをご紹介します。
- 残ったヒマラヤチーズを電子レンジ対応のお皿にのせる
- 600Wで40〜60秒ほど加熱(膨らむまで)
- 熱が取れたらサクサクのチーズスナックに!
カリッとした食感で、手で持って与えやすいおやつになります。小型犬にもおすすめです!
まとめ
ヒマラヤチーズは、与え方にさえ気をつければ栄養価も高く、犬にとって非常に優れたおやつです。
ただし、リスクはゼロではありません。
ヒマラヤチーズを与える時は、適切なタイミング・量で与えることを心がけましょう。